放送作家の小野高義です
巨人が勝てばゲーム差なしとなる首位攻防戦
巨人ー阪神は
阪神が追いすがる巨人を振り切る形で打ち勝ち
4-2で勝利しました
終盤の8回
3-2の1点差という
息詰まる展開の中
貴重な追加点となるタイムリーを放ったのは
20歳の前川右京選手
そして打たれたのは
同じく20歳
今年育成から這い上がった京本眞投手
先日
衝撃の150キロ三者凡退のデビューを飾った京本投手
きょうがプロ初の失点となったわけですが
その初打点を与えた打者
前川右京選手は
同じ20歳
というだけでなく
高校時代
甲子園での対決した過去があったんです
◇
それが
2021年3月29日
春のセンバツ準々決勝
明豊ー智弁学園
の1戦
明豊の先発が京本眞投手
そして
智弁学園の3番でキャプテンが
前川右京選手でした
1回裏の
第1打席
京本投手は、前川選手にデッドボールを与えてしまいます
そして
3回裏に巡ってきた第2打席は
ワンナウトランナー二塁のチャンス
ここで
前川選手は
外角低めのスライダーをひっかける形でセカンドゴロ
進塁打となって最低限の仕事はした
という形でしたが
智弁学園の得点には至りませんでした
◇
そして
京本投手は3回を無失点に抑えてマウンドを降り
試合は
明豊が6-4で逃げ切り
勝利
春のセンバツ準優勝へと駆け上がっていき
悔しい負け方をした智弁学園は
夏の大会に出場し
見事準優勝を成し遂げています
◇
そんな2人が
ドラフト4位と育成指名
という違いはありながらも
ともにプロに進み
3年越しにプロで対決
前川選手は
高卒2年目から一軍デビューして
今や阪神のクリーンナップを担うほどの選手となり
京本投手は
多くの見方を覆す驚異的な成長曲線で
支配下を勝ち取り一軍のマウンドに上り詰めました
そしてきょうの3年越しの対決は
甲子園の第2打席と同じ
ランナーを二塁に置いての場面
セカンドゴロで得点につなげることはできなかった甲子園
きょうは
見事にタイムリーで
リベンジした形となりました
◇
京本投手にとって初めての失点
となってしまいはしましたが
その後後続を抑えて
失点を最小限に食い止めたのは
次へとつながるナイスピッチングだったと思います
阿部監督の評価は変わらないんじゃないでしょうか
◇
甲子園で活躍した選手同士が
プロでもライバルとして相まみえるのは
高校野球ファンとしても胸熱なところがあります
前川選手も京本投手も
これから何度も対戦することは間違いないでしょうし
なんなら
2人とも
次のWBCの頃には
侍ジャパンに選ばれている可能性だって十分にあると思います
どちらもとても良い選手
これからも注目したいですね
というわけできょうはこのへんで
小野高義でした