放送作家の小野高義です

 

ようやく

大谷選手に

日本人メジャー最多本塁打記録となる

176本目のホームランが出ました

前のホームランから

8試合

38打席ぶりとなる

久々の一発は

打った瞬間ライトがあきらめる

実に大谷選手らしい

マンガ的な素晴らしい一発でした

 

  ◇

 

ドジャースでの第1号が41打席目

 

それとほぼ同じくらいのブランクでした

 

大谷選手は

「意識はしていなかった」

とは言っていたものの

 

試合後のインタビューで

 

打席ごとに刻印のあるボールに変えなければならず

ピッチャーがちょっとイラッときていたことを察して

「申し訳ないという気持ちで、早く打たなきゃと思った」

 

とコメントしてました

 

記録としては意識はしていないけれど

相手投手に気を遣っていた

ということは確かで

 

実はそれが

なかなかホームランが出なかった一因じゃないのかな」

個人的には思っています

 

  ◇

 

次の節目は

日本人初となる

メジャー通算200本

 

あと24本

まあ、ほぼ間違いなく今シーズン中に

達成するでしょう

 

 

次の節目が

アジア人最多本塁打の

218本

となります

 

こちらはあと42本

 

今シーズン中にやってやれなくない数字

ではあります

 

ところで

 

アジア人最多って

日本人最多じゃないのか

思った人もけっこういるんじゃないでしょうか

 

ぼくもその一人です

 

  ◇

 

アジア人最多本塁打は

韓国の

秋 信守(チュ・シンス)選手

 

2005年のマリナーズから

インディアンズ(現ガーディアンズ)

レッズ

レンジャーズと渡り歩き

2020年まで

実に16年間も

本場アメリカでプレーを続けました

 

俊足巧打の外野手で

選球眼も良く

出塁率が高いことが高評価を受け

 

2013年オフには

レンジャースと

7年総額1億3000万ドルという

大型契約を結ぶほどの選手でした

 

日本でいえば100億円プレーヤーです

 

さすがに

大谷選手の10年7億ドルや

山本由伸投手の12年3億2500万ドル

ほどではないですが

 

吉田正尚選手が5年9000万ドル

今永投手が4年5300万ドル

なので

 

いかに秋選手が高い評価をメジャーの世界で受けていたかがうかがえるでしょう

 

  ◇

 

秋選手は

韓国の英雄、朴賛浩投手に憧れ

高校を卒業してすぐ

韓国のプロ入りを拒否し

海を渡ってマリナーズに入団し

ルーキーリーグから這い上がった選手で

 

韓国の選手ではありますが

生粋のメジャーリーガー

と言った方がむしろ正しいかもしれません

 

しかし

メジャーで全盛期を迎えていた頃

 

30歳までに兵役の義務を果たさないと訴追されるという

韓国兵役制度によるメジャーリーガーとしての思わぬ危機が訪れたことがありました

 

そこで秋選手は

2010年の広州アジア競技大会に参加

5試合で打率571、3本塁打 11打点、2盗塁 OPS2.096という成績を残し

韓国は金メダルを獲得

この金メダルの獲得によって兵役が免除され

 

その3年後の2013年

7年総額1億3000万ドルという大型契約を手にすることができた

 

というわけです

 

  ◇

 

ちなみに

 

アジア人

最多勝利

韓国の

朴賛浩投手

秋選手が憧れ

野茂英雄投手とともにドジャースで活躍した

朴賛浩投手が

 

野茂投手を1勝上回る

124勝で

アジア人最多の勝利数を飾っています

 

  ◇

 

現在の現役日本人メジャー最多勝は

ダルビッシュ投手の103勝

大谷選手は、めちゃくちゃ活躍しているイメージがありますが

まだ38勝

 

アジア人最多記録には

まだまだ遠い道のりです

 

イチロー選手や松井秀喜選手、野茂選手の活躍

他にも松坂大輔投手やダルビッシュ投手などなど

メジャーでも素晴らしい成績を挙げたレジャンドが数知れない

日本人選手は

メジャーの中でもアジアのリーダー

であるという強いイメージがありましたが

 

こうして記録を振り返ると

韓国野球界もさすがだな

と思い明日

 

  ◇

 

とはいえ…

 

打者、大谷選手

 

アジア人最多本塁打まであと42本

 

アジア人最多勝利まであと86勝

 

どちらの記録も

1番早く突破しそうなのは

 

やはり大谷翔平という一人の選手

ということなんだなあ

と思うと

改めてすごい男がこの時代にいるもんだと

思わずにはいられないですね

 

というわけできょうはこのへんで

小野高義でした