放送作家の小野高義です

 

きょう

高校野球春季東京大会

シード権を賭けた母校の試合を観戦しに

立川球場へ行ってきました

 

相手は日大三高です

 

立川球場は

自分の出身地日野市と

立川市を結ぶ

日野橋のたもとの

立川市側

にあるのですが

 



きょうは

休日なのと注目の一戦だったこともあってか

立川市側の駐車場根こそぎ満車で

仕方なく

日野橋を渡ったモノレール側にコインパーキングを見つけて

駐車しました

 



実はこのあたりは

女子プロゴルファーの馬場咲希選手や

大谷選手の奥さんの

田中真美子さんの出身地

であります

 

ああ

この多摩川の近くで大谷選手の奥さんは

小中学時代遊び回ってたりしたのかなあ

なんて勝手に妄想を膨らませていると

自然とテンションも上がっていいことがありそうです

 

  ◇

 

結論から申しますと

我が母校

日大三高に4-2で勝利しました

 

日大三高を4安打に抑える好投です

 

まずはナイスゲーム!

 

夏の大会のシード権獲得はうれしいばかりですが

 

日大三高がノーシード爆弾となる夏の大会は

ちょっと恐ろしいです

 

  ◇

 

ところで

この春季大会から

各地方大会でも

低反発バットが採用されました

 

低反発バットの甲子園大会は

テレビで観戦して

いろいろ思うところはあったのですが

 

低反発バットの試合を生で見るのはこれが初めて

なるほどなあ

と思うところがありました

 

  ◇

 

今日のスコア

4-2という

いわゆる投手戦の締まった試合

という結果

とはなりましたが

 

低反発バットじゃなければ

ホームランかも…

 

…という当たりが両チーム併せてたぶん3本ほど

 

低反発バットじゃなければ

右中間左中間深々と抜けていただろう…

 

…という当たりも両チーム併せて3本くらい

 

つまり

接戦であることは変わりなくとも

けっこう派手な打ち合い

となっていたかもしれない試合

 

だったような気がしました

 

  ◇

 

4-2という締まった内容でしたが

試合時間は3時間おどかかりました

 

高校野球としてはかなり長い方です

 

低反発バットは

投手の負担軽減と試合時間の短縮

という効果も期待して採用されましたが

 

甲子園大会ではその成果が現れるどころか

試合時間は長くなる傾向にありました

 

そして

今回、生で試合を見て

 

なるほどこれは氏あじかん長くなるな

 

というのがわかりました

 

端的に言うと

 

ホームランや長打は減るけれど

 

バッターはそのぶん

初球から積極的に

という発想より

ボールを選ぶ傾向が強くなり

球数が増えフォアボールも増えていく傾向にあります

 

そして

フォアボールや単打で出たランナーを進めるのは

送りバントがやはり重要となるので

そのサインプレーは試合のテンポを妨げるし

 

ランナーはたまるけれど

ガツンと一発長打でランナーがかえる

ということが少なくなり

ランナーはたまる

だけどなかなか点は入らない

という状況は

とにかく試合時間がかかるし

球数も増えます

 

一発長打

っていうのは

意外と試合のテンポが出るものなんだな

ということに

改めて気づいた感じです

 

  ◇

 

守備位置は

やはりだいぶ前になっていました

 

日大三も我が母校も

都内では強豪と言われる部類なので

それでも

他の中堅クラスの高校に比べたらもうちょっと守備位置は後ろではありますが

去年までに見た景色とは

明らかに違っていました

 

この守備位置

特に外野の守備位置に関しては

ぼくが現役だった30周年前と同じくらいです

 

  ◇

 

当時は

金属バットは飛ぶ素材だったけれど

 

今のように筋トレの知識なんて誰も知らない時代で

筋肉でデカい選手なんか皆無の時代でした

 

だから

ごくごくわずかな

飛ばす天才を除いて

外野の定位置を守って頭を越えることは

むしろレアケースでした

 

それで

球速140キロ前後の当時で言う豪腕投手がマウンドに立てば

逆方向の守備位置は

もう、セカンドとかショートのすぐ後ろ

みたいなことで事足りるというか

そのぐらいしないとポテンヒットになっちゃう

みたいな感じでした

 

  ◇

 

低反発バットは

製造元は「5メートル飛ばない」

と言ってますが

見た感じ

10メートルは飛ばなくなっています

 

筋トレで仕上がったバキバキの高校生でも

これでホームランを打つのはなかなか難しく

 

140後半投げるピッチャーであれば

一部の天性のスラッガー以外は

だいたいボールの力で押し込めば

外野の頭を超えることはない

と思います

 

投手のフィジカルも技術も

格段に上がった今

 

力のあるピッチャーなら

このバットを持つ高校生であれば

深く考えて配球しなくても

抑えることができてしまうと思います

 

なので

 

たぶん全国のあちこちで

 

あちこちで

プロ注目投手があふれかえり

なじみのない高校にいた一人の投手の力で

めきめき勝ち上がっていくチーム

っていうのが

けっこうでてくるんじゃないか

 

という気がするし

 

そうした才能ある投手は

細かいコントロールとか配球とか

あんまり考えなくなるので

即プロで活躍できる投手

っていうのは

あんまり出てこなくなるんじゃないかなあ

 

と思いました

 

  ◇

 

30年以上前の高校野球って

 

だいたいこんな感じ

ではあって

 

KKコンビがいるPL学園は異常だったけど

 

っていうレベルでした

 

野球人口減少が叫ばれる中

高校野球

30年前に戻って良いのかなあ

 

と思ってしまう夜なのでした

 

というわけできょうはこのへんで

小野高義でした