放送作家の小野高義です
侍ジャパンと欧州代表との試合が行われました
井端監督率いる侍ジャパンは
昨年
アジアプロ野球チャンピオンシップで
すでに船出をしてはいますが
アジアプロ野球チャンピオンシップは
若手の登竜門的な意味合いが強いのに対し
今回の欧州戦は
村上宗隆選手、近藤健介選手、源田壮亮選手、宮城大弥投手
などなど
WBCメンバーも参戦する
トップチームと呼ぶにふさわしい日本代表の試合
ということで
より本気度が高い感じが良いです
欧州代表も
一昔前なら相手にならない野球マイナー国の寄せ集めですが
今や
WBC上位進出常連のオランダや
前回WBC準々決勝進出のイタリアなど
メジャー経験者も多く
相当レベルの高い相手で
国際試合の腕試しとしては申し分ありませんn
◇
投手陣は
相変わらず素晴らしいの一言ですね
WBC代表の宮城投手が素晴らしいのはもちろんですが
先発の平良海馬投手は
先発転向がなければWBCに選出されていたはずのピッチャーで
抑えの栗林投手も途中離脱はしたけれど代表選出経験者
森下暢仁投手は東京五輪の代表
そこに
山下舜平大投手は最速159キロのストレートで
欧州代表のパワーヒッターをねじ伏せ
アジアプロ野球チャンピオンシップでの好投が印象的だった根本悠楓投手も
しっかりと役割を果たしました
日本の投手陣は
誰が代表に選ばれても
打たれる気がしません
◇
打線の方も
村上選手が先制のタイムリー
紅林選手もタイムリー含む2安打
そして
昨年2冠の近藤健介選手も
右へ左へさすがの2打点
メジャーには
大谷も鈴木誠也も吉田正尚もいて
日本にも
岡本和真に山川穂高に柳田悠岐もいるわけで
これはもう今から打順をどうしたものか
悩ましい限りです
そんな中
なんといっても
初の大学生での代表選出
西川史礁選手のデビューは
鮮烈でした
◇
まずセンターの守備で
センター後方に抜けそうな当たりを
ナイスキャッチ
センターの真後ろに飛んでくるライナー性の当たりって
距離感がつかみづらくて
ただでさえめっちゃ難しいのに
けっこう飛距離もあって打球も速かったので
普通は抜けてしまうもんなのですが
落下地点までまっすぐに追うことが出来ていて
しかも足も速いので追いつくことができました
守備のレベルだけでも相当なものだということを見せつけたわけですが
さらにすごかったのは
その後
6回ツーアウト一,二塁から
初球を振り抜いて初打席の初球でタイムリー
初球からフルスイングできる思い切りの良さも素晴らしいし
マン振りしているように見えて
実は
軸がブレず
バットが最短距離で出ていて
ボールを呼び込んで打つことが出来ているので
しっかりコンタクトできて
どんなボールにも対応できるという
技術の高さがうかがえました
その次の打席でも
インコースをフルスイングして
サードのグラブを弾く強烈ライナーのヒット
偶然では生まれない
技術に裏打ちされた2安打だったと思います
◇
今回
4人の大学生が侍ジャパンに選出されましたが
その中でも
20年に一人の才能
と言われる
明治大学のショート宗山選手に注目が集まっており
西川選手の注目度は
宗山選手に比べると
ちょっと薄かった印象があります
しかし
宗山選手は、試合前の検査で
右肩甲骨の骨折が判明
おそらく
西川選手が
5回に代走で出た場面
宗山選手にケガがなければ
宗山選手が代走に出ていたんじゃないか
という気がします
もしかしたらなかったかもしれない出場機会で
いきなりの衝撃の結果を残す
というのは
西川選手
何か持ってるのかもしれません
今年のドラフトは
野手は宗山選手の取り合い
という見方が強かったですが
西川史礁選手の今日の活躍で
各球団のドラフト戦略にも
大きな影響を与えたかもしれません
明日の試合では
あと二人の大学生投手
関西大学の金丸夢斗投手
愛工大の中村優斗投手
の登板も予想されます
西川選手のような鮮烈デビューとなるのか
注目ですね
というわけできょうはこのへんで
小野高義でした