放送作家の小野高義です

 

春の選抜高校野球の代表校32校が決定しました!

このニュースを聞くと

春ももうすぐだな

と感じますね

21世紀枠が二校となった今年

 

年明け早々に

被災した石川県から

星稜高校と日本航空石川の2校が選ばれたのは

運命的だな

と感じました

 

星稜高校は明治神宮大会の覇者

日本航空石川も

石川秋季大会で

その星稜に5-6という接戦を演じた実力校で

 

北信越大会でもベスト4

 

もともと選抜の出場は確実とみられていた2校

であり

実力は申し分なし

 

両校の活躍が

被災地を勇気づけることにもなってきます

 

そうしたポジティブな力も

高校野球の魅力だなと

改めて感じます

 

  ◇

 

夏の大会が

各自治体から一校(東京と北海道のみ二校)の49代表

であるのに対し

春の選抜は

北海道東北とか、関東、東京とか

大きな地区の中で定められた枠の学校が選抜されるので

出場が叶わない自治体もあれば

1つの自治体から複数の高校が選ばれることもあります

 

今回の選抜では

 

石川県の他に

 

北海道 北海、別海

青森県 八戸学院光星、青森山田

愛知県 豊川、愛工大名電

京都府 京都国際、京都外大西

和歌山県 耐久、田辺

 

 

全部で6道府県から

複数の高校が選出されています

 

北海道は北北海道、南北海道があって

今回21世紀枠で選出された別海は北北海道

北海高校は南北海道なので

それぞれ別、みたいなものかもしれません

 

愛知県は

2023年

夏の参加173校で

全国一位の激戦区であり

記念大会などでは2校選出のこともあるので

2校の出場は珍しいことでもありません

 

京都府は

2023年夏の参加校が73校という

全国14位の参加数

激戦の近畿の中で2校選ばれたのは

京都国際、京都外大西の2校は

かなりがんばった、と言えるでしょう

 

しかしそれ以上の大健闘が

 

青森、石川、そして和歌山の代表校

ではないでしょうか

 

  ◇

 

それぞれの2023夏の予選の参加校を見てみると

 

青森 48校 33位

石川 43校 35位

和歌山 36校 42位

 

むしろ参加校の少なさに驚かされます

 

青森の

八戸学院光星や青森山田は

プロ選手も多数輩出する

全国的な強豪だし

 

石川の

星稜高校に至っては

明治神宮大会優勝という

選抜の優勝候補でもあり

 

ともに

野球の強い県というイメージさえありました

 

  ◇

 

そして

和歌山県も参加校が全国屈指の少なさではありますが

 

かつては箕島高校

そして

近年では

智弁和歌山が全国屈指の強豪校であり

 

その後を追うように

市立和歌山、和歌山東

など

全国屈指の激戦区

と言って良いほどの野球王国となっている印象があります

 

しかし

そんな和歌山県からの2校は

それらの常連校ではなく

 

初出場の耐久高校と

選抜は76年ぶり出場の田辺高校

 

全国的に無名で

いずれも進学校と言われる公立高校の2校が

たった36校の中から同時に甲子園

というのは

 

なかなかの快挙

と言えますし

 

和歌山の野球レベルの高さ

実はエグいんではないか

 

と思った選抜出場校発表の夜なのでした

 

というわけできょうはこのへんで

小野高義でした