放送作家の小野高義です

 

稀に見る大豊作

と言われた

2023年のドラフト

 

特に大学生投手の充実ぶりは目を見張るものがあった

と言われていましたが

 

間もなくキャンプを迎える今

多くのドラ1投手たちが

厳しい船出を余儀なくされそうです

 

中日ドラフト1位の草加投手は右肘靱帯損傷が判明

ヤクルトドラフト1位西舘孝太投手は上半身のコンディションスローで

現在もノースロー調整中

阪神ドラ1下村海翔投手は背中の張りで別メニュー調整

日本ハムドラ157キロ左腕細野晴希投手は2軍スタート

広島ドラ1常廣羽也斗投手は、未だブルペン入りできず

 

などなど…

 

多くが

故障やコンディション不良などによる離脱や調整の遅れ

となっておりますが

 

そんな中

常廣羽也斗投手は

学業との両立

が原因で

調整が遅れている

 

とのことです

卒業に必要なテストに苦戦中で

 

今週からチームを離れて学業に専念し

27日にまたチームに合流…

 

…といった感じで

本人も

「テストにちょっと時間を取られすぎていて…。正直あんまりうまくいってないというか…」

とコメントしているとおり

プロの壁ではなく

卒業への壁に当たっているようです

 

  ◇

 

実は常廣投手

 

スポーツ推薦ではなく

指定校推薦の一般枠で

難関の青山学院法学部に入学

 

高校は

偏差値68

県内屈指の進学校

大分舞鶴高校という

 

まさに文武両道のアスリートなのです

 

つまり

なまじ勉強ができることで

一般学生と同じレベルで単位を取らなければならないので

むしろ両立はたいへん

 

ということみたいです

 

  ◇

 

昭和の時代は

名前さえ書ければ入学も出来るし

講義に出なくても単位なんかいつでもとれるから

毎日朝から晩まで練習してる

 

っていうのが大学野球のイメージでしたが

 

今は決してそんなことなく

むしろ

スポーツ推薦で入ったとしても

しっかり勉強して単位取らないと

練習もさせてもらえない

 

というのがごくごく普通の感覚

 

のようです

 

  ◇

 

我々レベルからすると

ドラフト1位で指名されてるんだから

卒業とかどうでもええやんけ

 

と思ってしまうところがありますが

 

そこをどうでもいいと思わず

しっかり単位もとる

という姿勢だからこそ

 

大学で10数キロも球速を上げてドラフト1位を勝ち取ることが出来た

と言えるかもしれません

 

そう

 

プロ野球の世界に入ったとはいえ

まだ22歳の大学生

これからが人生のはじまりであるということを

地に足着けて考えル事が出来ているというのは

よく考えたら

素晴らしいことだなと思います

 

苦戦中とはいえ

無事単位を取って

キャンプではフル回転している姿が見られるのは

間違いないでしょう

 

その他の出遅れ気味のドラ1投手も

まだまだ1年目

プロ生活は始まったばかり

 

目先を焦って大事に至ることなく

じっくりと先を見据えて

本来の力を発揮してほしいものですね

 

というわけできょうはこのへんで

小野高義でした