放送作家の小野高義です
ドジャースと
投手としては史上最高額の
12年3億2500万ドルという
超大型契約を結んだ
山本由伸投手の
その契約内容が
徐々に明らかになってきました
3億2500万ドルのうち
年俸とは別の
「契約金」
が
5000万ドル(71億円)
これをまず
山本由伸投手の年俸とは別に
2024年に支払うことで
税金の高いカリフォルニア州の税金を払う必要がなくなり
その節税額は
720万ドル(約10億2200万円)
になると言います
税金を回避するだけで1勝暮らせそうな額面になるところは
さすがメジャー
スケールが違いすぎますが
こういう細やかな契約上の計らいもまた
アメリカだなあ
という感じもします
しかし
契約の中身は意外とシビアな一面もあるなあ
というのも
またアメリカっぽいです
◇
山本由伸投手の年俸は
単純に12年という年数で年俸を割る
というのではなく
「リロード制」
という
その年ごとにだんだんと年俸が上がっていく
というシステムのようです
その詳細については明らかになっていませんが
サラリーマンの役職⤴ごとに給料あがる
みたいな感じで
ようは
ちゃんと12年やってくれよ
というメッセージも込められているような気がします
◇
今回の契約では
6年目と8年目に
契約を解除できる
「オプトアウト権」がついていますが
6年目で契約を破棄すると
総額の半分
よりも
かなり安い金額しか受け取れない可能性もあります
また
今回の移籍で
ドジャースからオリックスに
5062万5000ドル(約72億円)の譲渡金が支払われることになっていますが
この金額は
あくまで
山本由伸投手が12年という長期契約を満了した時点で支払われるもので
オプトアウト権を行使した場合
この譲渡金は
かなり減額されるようです
◇
つまり
オプトアウトするのはYOUの自由だけど
YOUだけでなくいろんな人にも迷惑かかるよ
わかってるねYOU
みたいな
けっこうお金でがんじがらめにされてる感もあって
ドジャースお金あるけど怖いなあ
という気がします
◇
がんじがらめで動けなくなるだけ
ではなく
これだけの大型契約の選手が
もし仮に
それに見合う活躍が出来なければ…
特に
責任感が強く繊細な日本人には
居座り続けること自体が耐え難いものであるはずで
なまじ巨額の毛役を結んだことでの精神的重圧は
尋常ならざるものがあるだろうなあ
と思います
◇
そう考えると
ドジャースとの契約は
まあまあな茨の道
と言えなくもないですが
それすらも超える活躍をすることで
全ては解決することは間違いないわけで
その活躍というのは
サイヤング賞取るか取らないかレベル
ということで
我々としては
そんな活躍を願うばかりなのであります
というわけできょうはこのへんで
小野高義でした