放送作家の小野高義です

 

東京の最高気温が35度を超える危険な暑さとなり

今年の夏のさらなる厳しさを思い知らされる連休中日

 

甲子園一番乗りとなる

沖縄県代表が

沖縄尚学高校に決まりました

沖縄尚学高校は

春のセンバツに続いて春秋と連続出場

 

決勝の相手となった沖縄ウェルネス高校は

夏の大会

なんとここまで防御率0,00

 

秋の沖縄大会も決勝戦で対戦し

この時は沖縄尚学が勝ちましたが

春のチャレンジマッチでは

沖縄ウェルネス高校が勝って

この大会の第一シードに

 

この夏の大会決勝も

昨年の夏代表、興南高校を1-0で破るなど

球速に力をつけた勢いのある学校でしたが

 

沖縄尚学のプロ注目エース

春のセンバツでも好投を見せた

東恩納君が

日本ウェルネスを0点に抑え

 

甲子園出場を決めました

 

  ◇

 

沖縄県代表は

 

今や

どこの高校が出てきても

「お?手強いぞ」

と思わせる

 

高校野球王国

 

となったイメージがあります

 

もちろん

ぼくの世代くらいまでも

ギリ

沖縄県代表まあまあ強いなあ

 

というイメージですけど

 

それよりちょっと上の世代になると

 

一昔前の東北代表

くらいのあんまり強くないイメージがあったようで

 

実際

甲子園で初めて優勝したのは

1999年の沖縄尚学高校

 

夏の大会に至っては

 

あの琉球トルネードと言われた

島袋洋奨投手を要した

2010年まで待たなければなりません

  ◇

 

ぼくが小学校の頃は

 

豊見城高校が甲子園でベスト8に進出したりして

沖縄が強いイメージを作りだし

興南高校も

毎年のようにベスト8くらいまで進出していた記憶があります

 

そして

1980年代半ばから90年代は

沖縄水産高校がめちゃくちゃ強くなり

 

毎年優勝候補に挙げられるほどの強豪として

甲子園を湧かせていました

 

後に中日に入団した上原投手はアイドル級の人気で

後に巨人入りした大野倫選手は

その右腕で沖縄水産を準優勝に導きましたが

この時の

6試合完投で53回、773球の熱投により

投手生命を絶たれ

 

その後の高校野球のあり方について問題提起されるきっかけとなりました

そして

沖縄尚学が春のセンバツで初の甲子園優勝

 

島袋投手の興南が春夏連覇

こうして振り返ってみると

まさに沖縄県勢が高校野球界の主役の一つだった

と思います

 

  ◇

 

そんな沖縄県の決勝と

ほぼ時を同じくして

 

プロ野球

パ・リーグの首位を争う

 

ソフトバンクーオリックス戦は

 

東浜投手と宮城投手が

互いに譲らない白熱の投手戦を繰り広げました

そう

東浜投手といえば

沖縄尚学高校を初の夏制覇に導いた右腕

そして

宮城投手は興南高校出身

 

その最後の夏

沖縄大会決勝戦で

沖縄尚学に負けて

甲子園行きを逃しました

 

そんな

沖縄尚学vs興南高校の投手戦

 

ともに8回を1失点

被安打は

宮城投手が4

東浜投手が3

 

試合はオリックスが延長戦でモノにしましたが

 

沖縄県の野球選手が

野球界の中心にいることを象徴するような一戦だったと思います

 

近藤選手が見逃したボール

確かに

ボールだったけど…

 

というわけできょうはこのへんで

小野高義でした