放送作家の小野高義です
開催が待ち遠しいWBCですが
世界各国からは
雲行きのあやしくなるようなニュースが入っています
メジャーリーグのスターたちが名を連ね
優勝候補の対抗馬として挙げられていた
ドミニカ共和国ですが
きょう
予備登録選手50人のうち18人に
所属球団の参加許可が出ておらず
描いていたスター軍団のメンバーが
揃わない可能性もある
とのこと
そして
韓国でも
3人しかいない現役メジャーリーガーの1人
チェジマン内野手(パイレーツ)の参加が不透明となっている
と伝えられています
チェジマン選手の場合は
昨年11月に手術した肘の回復が未知数
というのが
所属球団、パイレーツ側の言い分ですが
チェ選手が
球団と年俸調停中
という事情も
出場不透明の一因になっている
と言われています
◇
ドミニカの
代表メンバーでもあり代表のGMでもある
メジャー通算2018安打の、459本塁打のレジェンド
ネルソン・クルーズ選手は
「現行ルールではメジャー球団が選手の参加を認めない理由は故障である必要はなく
このようなことは多く起こっている」
とコメントしていることから
ドミニカをはじめ
プエルトリコ、ベネズエラと言った中南米の強国も
同じように
様々な理由でメジャーのスターを呼べない可能性があることが
うかがえます
◇
今回のWBCは
アメリカ代表が
トラウト選手をキャプテンとして
MVPプレーヤーを4人も揃える
とんでもないドリームチームを結成し
いよいよWBCも
メジャーが本腰を入れて
名実ともに野球の世界一を決める戦いになる
と思われていましたが
こうした報道を見ると
やはりまだ
メジャーリーグの球団ファースト
に変わりはなく
WBCの優先順位は
メジャーリーグの本戦に比べると相当低い
というのが現実なんだなあ
というのを感じます
◇
日本代表に選ばれている
大谷選手、ダルビッシュ投手、鈴木誠也選手、吉田正尚選手、ヌートバー選手
の参加はもちろん大丈夫
なのですが
アメリカでオープン戦に出るのは良いけど
日本で練習したり試合するのは
本番始まるまでダメ
みたいなことを
メジャーリーグ機構に言われているようで
栗山監督も
不平等感を訴えています
◇
こうなってくると
MLBが
選手を守るため
というよりは
アメリカをなんとしても優勝させるため
っていう動きに見えなくもない感じが
なんかもやもやするなあ
と個人的には思いますが
それでも
それだけアメリカが本気
というのは間違いないことで
そんな状況の中で優勝するWBCには
価値があるんだろうなあ
と思うので
なんとしても日本代表にはがんばってほしいものです
というわけできょうはこのへんで
小野高義でした