放送作家の小野高義です
イスです。
ネジ穴がつぶれて
逆につけてしまった手すりを元に戻すことが出来なくなったきのう…
窮地に追い込まれたぼくは
新兵器を発注しました。
そしてきょうの夕方それは届きました!
ネジザウルス
と言います。
ネットで
「ネジ穴」「つぶれた」
でググると
けっこうな数出てくる工具です。
◇
きょうもけっこうハードな作業になるぞと思い
仕事を終え
メシを食い
半沢直樹を見て
勢いがついたところで作業に取りかかりました。
◇
右側の
3点のネジは通常のレンチで外して
残り一つ…
とここで問題が…
このネジザウルス
ネジ山の傘の部分を挟んで使うのですが
傘の部分がふさがってる…
仕方なく
隙間部分のここ
をぐりぐり回してみます。
お
わりと力強く噛みます…
…が
ネジはなかなかまわりません…
ええいくそ
と
ぐりぐりやっていると
手すり部分がはずれて
ネジ山がむき出しになりました!
ラッキー
これでネジ山を回すことが出来ます。
◇
しかし…
ちゃんと挟んでまわしてるのに…
ぜんっぜんまわりません!
ガチガチでうんとすんとも言わない…
こりゃ普通のレンチじゃ
ネジ穴もつぶれますわ…
◇
こりゃダメだ…
…とあきらめて
手すりをもとに戻そう…
としたのですが…
さっき運良く抜けた手すりを入れることができない…
このままだと
手すりはずしたままのイスになってしまう…
これはもう
ネジを外す以外道はなさそうです。
◇
しかしどうしたもんか…
ネットで
「ネジ 回らない」
を調べてみると…
油刺すとかサビ止めスプレーする
とかありましたが
そんなのねえし…
一つ
火で炙る
という方法がありました。
熱による
金属膨張を使うんですね。
ちょっと
チャッカマンで試してみました
しかし
特に変わらずうんともすんとも…
◇
やっぱりネジを開けるより
手すりをなんとか元に戻す方が…
とまた思い直して
手すりを穴にガチガチとはめてみますが…
なかなかどうにも…
なんでさっきはあんなに簡単にポロッと取れたのか…
ああめんどくせえ
こんなことになるなら
最初に組み立てたところでじたばたしなきゃよかった
という
後悔の思いが押し寄せます。
◇
と…
ネジを触っていると
心なしか
うんともすんとも動かなかったネジが
少し動いた気が…
なるほど
一方的に回すだけでなく
なんだかんだガチャガチャやってれば
もしかしたらネジ穴が緩んでくる
かもしれない…
◇
というわけで
今度は
ネジザウルスでネジ山をおもくそつかんで
左だけでなく右人もぐりぐりまわしたり
上に上げたり下に下げたり
横に振ったりまた回したり…
やるたびに
かませたネジ山の鉄くずが床にこぼれ落ち
砂がこぼれたみたいになっていきます。
人力で鉄ってこんなに削れるんだあと思いました。
◇
正確には覚えてませんけど
30分以上は
ぐりぐりぐりぐり
やり続けました。
心が折れそうになりながらも
汗だくになって続けて行きました。
やがて
全く回らなかったネジは
3分の1回転し
それが半回転になり
そしてまるまる一回転…
上下左右にもぐらぐらと緩んでいくのがわかります。
◇
そして
左方向に
今までにない手応えがありました。
固いけれど
回転が続いていきます。
2回転、3回転、4回転、5回転…
そして
とれたー!
見て下さいこのネジ…
ボロボロ…
触ってみると
ネジの同大の部分がチンチンに熱い?
たぶん
ネジ山とネジザウルスでぐりぐりやった摩擦熱が
ネジ全体に広がったのでしょう。
激闘の後…ですね。
◇
幸いにして
ネジには一つ予備があり
再び手すりを左右逆に戻して
座ってみると
うん
やっぱりこっちの方がしっくり来ますね。
戻してからガタガタ後ろに落ちることもなくなりました。
しかしまあ
背もたれを元に戻す際にてでやらなきゃならないのは相変わらずで…
んーどうしたもんかなあ…
とは思ってます…
というわけできょうはこのへんで
小野高義でした