放送作家の小野高義です

 
今日の朝
ズムサタに宮本知和さんが帰ってきましたね!
 

懐かしいけど
実に心地良いというか…
 
宮本さんいるだけで
なんだかズムサタが
良い意味で
グッとズムサタっぽい明るさに包まれていた感じのする良い放送でした。
 
  ◇
 
ぼくも一応
テレビ作りのプロっちゃあプロなわけですが…
 
宮本さんて
人柄や雰囲気、トーク力、引き出す力、などなど
元巨人の投手
という下駄を履かなくても
相当スキルの高いバラエティーの演者さん
だと思います。
 
ズムサタ名物の熱ケツ情報
なんて
宮本さんでなければ成立していないし
地上波で野球が数字取れない、という冬の時代に入りながらも
毎週毎週、十何年も選手にインタビューし続けて
番組をも支え続けることができたのは
間違いなく宮本さんの人柄でありスキルなワケです。
 
今日の放送は
1時間近く
宮本スペシャルでしたが
1人押しで番組を進めていくことができるタレントというのはそうそういるものではなく
しかもそれが実に見応えがあり
最後は朝から泣かせる展開もあったりして
タレントとして見ても実に魅力的だなあ
と思いました。
 
  ◇
 
一方で
バラエティーコーチとか言われながらも
選手たちの証言からは
このチームの中で
欠くべからざる重要な役割を担っていたことが窺い知れました。

間違いなく宮本さんという存在が
大きく巨人軍の優勝に貢献したのだなあ
と感じた土曜の朝でした。
 
  ◇
 
そして
そんな宮本さんを見るにつけ
改めてすごいな
と思うのは
やはり
原辰徳監督!
 
今年の巨人軍
もちろん強かったですが
なんと言っても変わったのは
チームが明るくなった
ということではないでしょうか
 
 
雨が止み、重苦しい雲が割れて、明るく晴れ渡る空のように
あるいは
古びた家を片付けて、明るい色に塗り替えたように
巨人軍という
ある種重苦しくもあり
強者故のダークな部分も否めなかったチームが
爽やかに生まれ変わったような気がします。
 
言うまでもなくそれは
新たに巨人軍に加わった
宮本、元木、水野コーチ
 
によるところが大きく
それを英断したのは
原監督です。
 
英断
という言葉では足りないくらい
勇気のいる決断だったと思います。
 
10年以上ズムサタに馴染んで野球の色すら褪せてきた宮本さんに
おバカタレントとさえ呼ばれていた元木さんを
コーチとして迎える
というのは
素人考えでも浮かんでくるものではなく
トップである原監督が言わなければ決して実現することもなく
でも原監督以外にその成功を信じた人はとても少なく…
でも
原監督はおそらく
彼らがもたらす「チームが生まれ変わる空気」
を鋭く見抜き
優勝という大成功を勝ち得たのだと思います。
 
  ◇
 
たしかに考えてみれば
一流の技術と体力を持つ選手が集まるプロ野球という組織において
コーチの役割というのは何か?
ただ技術を教えるため
ではないはずです。
 
チームを優勝させることが監督や首脳陣の仕事であり
そのためになすべきことは
もちろん技術を見ることはピースとしてはあるけれど
それは一部でしかなく
むしろそれ以外になすべきことの方が多くて
 
メンタルを整える
ポテンシャルを引き出すやる気を引き出す
勝てる空気を作る、盛り上げる、引き締める…
 
それをらするために必要な人材
それを原監督の慧眼は見事に見抜き
この首脳陣が生まれ
そして優勝は実現したのではないでしょうか。
 
今日のズムサタのVTR中
原監督が
「伸びる人コンテストがあったら宮本が一番伸びた」
とおっしゃってましたが
その伸び代すらも原監督はもちろん見抜いていたのだろうな
と、いうこど感じさせながらも
原監督ならではの気遣いが感じられる
素晴らしいメッセージだったと思います。
 
  ◇
 
原監督
現役時代は
勝負弱い四番
というレッテルを貼られたこともありました。
 
しかしながら
父親は
アマチュア球界伝説の監督
原貢氏。
 
そのDNAは間違いなく原監督の中に息づいていて
巨人軍という日本球界最高峰の組織の中で
いよいよさらなる覚醒を見せるのではないか
その時こそ
原辰徳こそが
巨人軍史上最強の監督
として歴史にその名を刻むのではないか
 
個人的にはそう思ってやまない
土曜日なのでした。
 
というわけできょうはこのへんで
小野高義でした