放送作家の小野高義です

 

寝ているときに意識はないはずなのに幸せだと感じるのはなぜなのでしょう?

 

トレーニングを始めて以来

最低でも7時間

できれば8時間くらいは睡眠時間を確保するように心がけています。

 

トレーニングを始める前までは

ちょっと寝付きが悪く

睡眠時間も物足りないのに目が覚めてしまいがち

だったのですが

トレーニングを始めて以降は

すぐ眠りについてたっぷり寝ることができています。

 

代謝が上がると眠りも深くなるようです。

 

しかし

きのうは夜遅く

今日は朝7時起きで

久しぶりに5時間弱の睡眠時間。

 

なのに

私用や仕事が断続的にありつつの

夜10時にトータルワークアウトというなかなかのスケジュールで

一日中ねむたい一日でした。

 

安定的な睡眠時間の確保は意外に難しいものです。

 

  ◇

 

なので

こういう時は

合間合間の時間で仮眠をとります。

 

イスに座って背もたれに体を預けて頭を上にして目をつぶれば

すぐ寝れます。

どんなに周りがうるさくても大丈夫です。

目をつむって

意識を遮断すると

周りの物音や話し声が

ただ鼓膜を揺さぶる物理的な振動でしかなくなり

顕在意識の世界から

潜在意識の世界へ潜り込むことが出来ます。

 

我ながら意外と高度な技術だと思います。

 

枕が変わると眠れないという人がいますが

ぼくにとっては

ちょっと何言ってるのかわからないというくらい

縁遠いことです。

 

  ◇

 

ほんの7年くらい前まで

ぼくは

枕どころか日テレのイスで寝てました。

 

業界関係者から

「小野さんは日テレに住んでいる」

と言われてましたが

事実住んでました。

 

まだ働き方改革の前のテレビ局では

夜11時終わりくらいが定時

ぐらいな勢いだったので

帰ろうと思えば帰れるけれども

いちいち帰るのもめんどくさいし

その次の日

わざわざ起きてここへ来るのもめんどくさい

そもそもイスで寝れるわけだから

往復の時間、+ 行き帰りの身支度その他諸々の準備時間

全部寝てた方が楽だろうなということで

20代の頃にやり始めて

20年近くそんな生活をしていました。

 

実際

遅刻もしないし忘れ物もしないし遅くまでの打ち合わせにも対応できる

という合理的なことだらけだし

日テレに住んでいるということで

実は普通の人と仕事量変わってないのに

仕事やってる感だけは出て

「あいつはすごい働いてるぞ」

という良い風評が流れ

それがなぜか「仕事できる感」に

都合良くすり替わってくれたりしたので

こっちとしては

しめしめという感じでした。

 

楽だからそうしていただけなんですけどね。

 

今もそうしようと思えばできなくないのですが

働き方改革の波が押し寄せる中

夜中にテレビ局に居づらくもあり

最近はしっかりおうちに帰るようにしています。

 

20代のころは

最高で連続12日間風呂に入らなかったこともありました。

それも

梅雨から夏にかけてという時期でした。

 

さぞくさいのではとお思いでしょうが

これがまた不思議な事に

5日目くらいから

臭いが消え始めるんです。

逆に

10日風呂入ってないっていうことを

信じてもらえなかったくらいですから。

体が周りの空気と同化してくるというのでしょうか。

これはやった人間でないとわからないと思います。

 

ともあれ

いつでもどこでも寝れるという特技というか特異な体質が

このよくわからん世界で生き延びてこられた

大きな要因であることは間違いありません。

 

そしてそれは

ある意味、高校野球部時代に培われた物ではないか

と思っています。

 

  ◇

 

前にもこのブログで書いたと思いますが

野球部の練習はきついし帰りは遅いので

いつも睡眠は足りていませんでした。

なので

もちろん(?)授業中は睡眠時間にあてます。

授業中にしっかり睡眠を確保するというのも

一つの技術です。

 

それでもまだ睡眠は不足しています。

なので

残るは通学の時間です。

 

家は高幡不動

学校は代田橋か笹塚

帰りは西永福から高幡不動

部員の中では二番目に遠い通学路でした。

 

片道1時間ずつ。

電車に乗っている時間は45分ほどになります。

しかし

朝はもちろんラッシュアワー

夜も座れることはありません。

 

でも、座れないからといってあきらめてはなりません。

今日の練習のため

明日の練習のため

寝なければならないのです!(なんじゃそりゃ)

 

座れない代わりに

死にものぐるいで

ドアの脇のスペースを確保します。

そして

目をつむります。

 

眠れます!

 

人が多すぎてドア近くのスペースが空いてない時は

逆に身動きが取れないことを逆手に

立っている力を前後左右に預けながら…

 

眠れます!

 

目をつむってうつらうつらするだけでも

不足した睡眠のせめてもの補充にはなります。

 

朝のラッシュアワーは

駅ごとに人の波があるので眠りはそれほど深くはなりませんが

帰りの電車では

立ったまま「睡眠」に入ることも少なくありませんでした。

立っているにもかかわらず

特急で高幡不動を通り過ぎて八王子まで行ってしまったこともあるくらいです。

 

うつらうつらを通り越して睡眠に入って

膝がかくっと落ちた瞬間に目が覚めた

その時の目覚めの感じが

すごくよく寝た朝のような気持ちよさがあります。

 

この感覚

まあ、あまり信じてはもらえないでしょうが

とにかく

人間

本当に眠たいと

立ったままでも眠れてしまうんです。

 

でも

やっぱり寝るのは自分のおうちが一番ですね。

 

さあ

そろそろ寝るか

 

それでは今日はこのへんで

小野高義でした