放送作家に小野高義です

さあ、今日から壁当て始めました。
買ったばかりのグローブとM球で
いやが上にもテンション上がります。
まだ型付け途中の真新しいグローブは
軟式のM球をよく弾き、久々の壁あてゴロ捕りということもあってかなりブサイクな捕球体勢ではあったと思いますが、やはり気持ちが良いです。
今回は、右と左、それぞれ30球くらいずつ。
数は少ないですが、投げて捕ってを繰り返すことで、「投げる」という感覚が徐々に体の中に蘇ってくるのを感じたました。
できれば毎日の日課にしたいところです。
でも、なかなかむずかしいですねえ…
なんつっても

場所がない!

今回壁当てした場所 は…ナイショです。

「禁止」とは書かれてませんが
おおっぴらにやっていいところかどうかと言われるとたぶんあんまり良くないんじゃないかなーというところでこっそりやった感じです。
だから軽めで数も少なく…ということになりました。

いやーそれにしても
都内って球使った自主練するの、超厳しいんですね。

そもそもキャッチボールだってなかなかする場所がない。そこら辺の公園ではほとんど禁止です。
でも野球専用グラウンドはちゃんとチームで野球する人たちがちゃんと予約とって使ってます。
あ、時間空いたからキャッチボールやろ、というわけになかなかいかないんですね。

壁当てとなるともっと難易度高くなります。

よく考えたら、都内の空き地や小さな公園にボールぶつけて大丈夫な壁なんかないです。
ネットで「都内」「壁当て」で調べて出てくるのは、テニスばっかり。聞いてみたら「野球はちょっと…」と言われました。
はあ…

壁当てにこんな苦労するとは思いませんでした。

ぼくは子供の頃、何不自由なく壁当てをしていました。

東京都日野市の高幡台団地というところで育ちました。
団地には無数のコンクリートの壁があります。
特にこの高幡台団地は、棟と棟との間にかなりゆとりがあり、小さな公園や空き地がたくさんありました。
ぼくたちは、グローブとA級かC級持って、当たり前のように壁当てしてました。
ただ投げるだけでなく
団地の上の方に向かって
どれだけ高く投げられるかを競ったりしました。
幅の広い階段にボールをぶつけて、フライになるかごろになるか野球盤みたいな遊び方もしました。
ボールとグローブがあれば、人数が揃わなくても、3人でも2人でも、1人だって、野球できたもんです特に思い出深いのは
73号棟の側面の壁。


73号棟は唯一の11階建ての高幡台団地のランドマーク的な棟でした。
他の棟は壁の向こうに部屋があったりするので、やりすぎるとめちゃくちゃ怒られたりしましたが
73号棟は、壁の向こうが階段なので誰も文句言いません。
周りもいい感じにスペースがあったので
真っ直ぐ投げるもよし、上に投げるもよし
野球好きの高幡台団地っ子に人気のスポットでした。

ぼくらが子供の頃、高幡台団地は、そんな子供たちであふれかえっていました。
でも、今は、全国の団地事情に漏れず
過疎化と高齢化が進み、子供たちの姿も声も聞こえなくなりました。
通っていた小学校は廃校となり
かつてぼくたちがキャッチボールしたり壁当てしたり野球したりした空き地は、駐車場に変わり
73号棟は、耐震の不備で取り壊しになりました。

野球人口の低下、というニュースもよく目にしむす。
時代の移り変わりといえばそれまでですが
せめて、思い立ったらすぐキャッチボールくらいはできる日本であってほしいなあ…
と、つい感傷的になってしまった壁当て開始の今日でした。

さて、どこかにいい場所ないかなー…

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とりあえずきょうはこのへんで
小野高義でした