湘南ビーチFM『Hits Around The Clock』2024/04/21
2024年4月選曲「ロックンロール・パート2」
お聞きくださった皆様、ありがとうございました!
(曲解説遅くなってごめんなさい!)
・Rock and Roll, Pt. 1 / Gary Glitter 1972
・Rock and Roll, Pt. 2 / Gary Glitter 1972
圧倒的にパート2の方が有名です。歌入りの方が曲自体はシャキッとしていますが、余白の大事さと云うか、これがモノラルになった時の奇跡的な押しの強さと云うか、これを野球場でかけた人の慧眼に敬意を表します。ちなみに何度かご一緒したことのあるDJの方が「ゲイリー・グリッターは日本に来るとウチに泊まるんだよ」と仰っていたのを思い出しました。ゲイリー今もご存命ですがどうやら刑務所にて服役中とのこと。かなり不適切なことをされていたようです。あらあらそんなことになっていたとは露知らず。ロックンロール。
・I Dig Rock and Roll Music / Peter, Paul and Mary 1967
邦題を云い忘れました。「ロック天国」です。内容は素直にロック賛歌のように思えてひねくれている感じもします。サウンドはヒジョーにカッコイイ。こんな余裕と奥行きのある音でレコーディングなんて今の時代はもう不可能なんでしょうか。今白黒で当時と同じようなタッチの悪魔くん作れと云うのと同じくらい不可能か。懐古趣味と云われようが何だろうが昔の音の方がスキスキスーなんだからしょうがない。わかっちゃいるけどやめられない。ロックンロール。
・ツッパリHigh School Rock’n Roll / 横浜銀蠅 1981
そしてやはりこの80年代に入った頃の音が明確にします。ワタシが10代最後の頃。何度かあったサウンドの大きな変化のまっただ中。そしてまだAMラジオでモノラルで聴いていた頃。モノラルか。もしかしたらモノラルの時代とかまた来ないかな。来ないか。それにしてもツッパリと云ってもちゃんと高校行くだけ偉いと思うのです。自分、サボってたからなー。もうその頃は(不適切なので自粛)。ロックンロール。
・Rock 'N' Roll High School / Ramones 1980
ビーチボーイズの香りがするロックンロールハイスクール。こんな香りの高校だったらちゃんと行ったかも。この当時までまだ町中は煙草の匂いがいっぱいしてたなー。駅でも喫茶店でも、まあ自分も(不適切なので自粛)。ロックンロール。
・Keep Yourself Alive(炎のロックンロール)/ Queen 1973
デビューアルバムの1曲目からしてもう個々のキャラクターがほぼ完成しているんですクイーン。これが最初はツェッペリンもどきと酷評されていたってどこのどいつがそんなこと書いたのかなと憤慨致します。何度も書いていますが、ワタシはギタリストのブライアン・メイに物凄く影響を受けているはずなのに、その影響が露ほども出て参りません。キラー・クイーンのギターソロを聴いてギター弾きたい思ったのに、どうしてなんだろうか。サンタナなんてあまりコピーしたことないのによくサンタナっぽいとは云われたな。でもまた最近は云われません。どういうこっちゃ。ロックンロール。
The Ballroom Blitz(ロックンロールに恋狂い) / The Sweet 1973
これはもうドラムで売れた曲でしょう。このフィーリングでこんな風に叩ける人、世の中にそうそういないと思うのです。ミック・タッカーか。メンバー4人中ご存命なのは1人だけ。ハイトーンのコーラスがたまらない。あと後に出たアクションと云う曲でもこのスネア中心のドラミングが聴けます。恋狂いの方がハネていて、アクションはスクエア。その微妙なコントロールに今でもリスペクト申し上げます。ロックンロール。
・Cities On Flame With Rock and Roll / Blue Öyster Cult 1972
ニューヨークと云えばエアロスミスとブルーオイスターカルト。エアロは日本でもブレイクしたけれどブルーオイスターカルトはマニア受け止まり。アングラな感じが致しますが、アメリカではちゃんと人気あります。ライブの最後に全員がギターを持ってステージの前面に出てくるってのを観たかったなー。1979年の日本公演を観逃したのが一生の不覚であります。ワタシはフランクマリノも観逃してるの。しくしく。ロックンロール。
・Rock 'N' Roll Fantasy / Bad Company 1979
これも何度も書いておりますが、YMOやピンクレディーなどでお馴染みのシンセドラムの音がこの曲でもピュンピュンポンポンと聴けます。時期もちょうど同じ頃。YMOやピンクレディーの方が早いんですけどね。イントロのギターもオクターバーとかかけて(これシンセギターなのかな、かも知れない)印象的なトーンであります。ポールロジャースの歌のメジャーだかマイナーだか判らない節回しだけがフリーの頃から全然変わっていなくてほぼ伝統芸能に近い感じであります。カッコ良い悪いを超越してますの。ロックンロール。
・You Can't Kill Rock and Roll / Ozzy Osbourne 1981
ロックンロールが俺の信仰であり法である。お前はロックンロールを殺すことは出来ない。ロックビジネスの世界で色々と酷い目に遭ってきたんだろうなぁオジー。心の叫びのような曲であります。それにしてもランディーローズのギターのコントラストが凄い。クリーントーンで何本も重ねられた(アコギも混ざっているか)ギターの美しさ。そこにサビ直前に切り込んでくるディストーションギターの破壊力。その響きは天国でもあり地獄でもあり崇高であり世俗的でありお下品ではしたなくてチョメチョメで最高に美しい。シービレチャッタシービレチャッタ。最初にシビレてからもう40数年。ずっとシビレっぱなし。いつかちゃんとハードロックバンドやろう。必ずやる。ロックンロール。
・Sphere of Innocence / Allan Holdsworth 1992
エンディング曲。美しさに限界なし。ロックンロール。
お楽しみ戴けましたでしょうか。
次回は2024年5月、第3週の日曜日、2024年5月19日がワタシの出番です。
よろしくどうぞ!