湘南ビーチFM『Hits Around The Clock』2024/02/18

2024年2月選曲「焼きそばの果てしなき旅

お聞きくださった皆様、ありがとうございました!

 

・Japonesa / Seu Jorge 2011

 お馴染みのヤキソバーヤキソバー鉄火巻ヤキソバーです醤油。焼きそばと云う言葉がこれだけリズミカルであるかと思い知った次第。でも昔、タモリさんの「そばやそばーやー」がありましたね。これは今聴くと本当にスゴイと思うのです。原初の叫びと云うか意味よりもパッションと云うか偉業だと思うのです。すみませんいきなり脱線しました。

 

・Werewolves of London / Warren Zevon 1978

 こちらもお馴染みアオーンのロンドンの狼男で御座います。ワタシの耳にはアオーンよりアホーに聞こえるのですが、本当に今の日本は阿呆だらけでありまして、狼男でもトンプソンヘッドレスガナーでもフランクアンドジェシージェイムズでもエキサイタブルボーイでも何でも日本に来てもらって阿呆どもを片っ端から退治して欲しいと思うのです。何のこっちゃ。

 

・Black Sabbath / Black Sabbath 1970

 ほいでもってブラックサバスです。1970年2月13日金曜日にリリース。雨が降り雷鳴が轟き教会の鐘も鳴ってオーノーノープリーズゴッドヘルプミーであります。それにしてもこの録音の良さはどう云うことか。クリアで臨場感があってレンジも広い。この後70年代の半ばくらいまではローがあり過ぎるのかクリア感が減って、全体的に曇った音像になっている感じがするんです特に3枚目とかあと5枚目も。ブラックサバスの音源にはレコーディング技術の変遷(進歩も迷いも)を強く感じます。それにしてもスゴイ音だねトニー・アイオミのギター。

 

・Supernaut / Black Sabbath 1972

 有名曲でなくこれをかけてみました。スキなんだよなーこの曲。ワウの使い方が下品(褒め言葉)と云うか邪悪(褒め言葉です)と云うか屍食鬼の咆哮(聞いたことないですが褒め言葉です)のように思えるのです。地下世界と暗黒宇宙の繋がりが無量の永劫を遡り死もまた死すべしと曲とは全く違うことを書いておりますすみません。そしてビル・ワードがシンバルをこれでもかこれでもかとジャンジャン叩いているのが本当に好きです。ドラムソロの辺りに「そばやそばーやー」も入れられます。

 

・Have a Cigar / Pink Floyd 1975

 仮名手本忠臣蔵ではありませんが、ワタシがギターのお手本にしている曲です。昔はストラトをメインで使っておりましたのでこのギリギリギシギシ云う感じをもっと出せていたと思います。今はファイアーバードメインですのでこのギシギシがないですけどね。やっぱりアームが欲しいと思うのですよ。これを聴くとね。そしてこのカラッカラに乾いたスタジオの感じ。どんなエフェクターでも敵わない空気感と云うか空間と云うか。もうじき50年前の音か。この時代に生まれ育って、併走して生きてきて本当に良かったと思うのです。そして失われてしまったものの大きさに目眩が致します。何が失われたか、それはまた改めて考えてまとめて書くかも知れません。ただの年月ではないの。魂と云うかそんな風なものなのね。

 

・Comfortably Numb / Pink Floyd

 このエンディングのギターもスキなんですが、やっぱりHave a Cigarのエンディングの文法の方がハッキリとしていてより一層好みなんです。しかしですよ、後年のライブでのデヴィッド・ギルモアのギターサウンドが本気で本当に突き抜けて、最上級のトーンを得た上でのComfortably Numbのソロは、失われてしまった時代的なものは大きくても新たに最上位の強い表現力を得たことを心から祝福すべきであり、音楽の力は偉大だと思うのです。もう一度、音楽の力が世界に響き渡らないか、争いや憎しみに終止符を打てないか、我々は強く願って、実現に向けて動く時ではないかと考えます。

 

・Yakisoba Oba Oba (Rap da Glinda) / Mundo Gloob 2020

 ポルトガル語でObaは「すごい」「わぁ」など驚きや感嘆を表したり、「やあ」と挨拶に使われたりします。ポルトガル語でよろしいか。それで良いようです。ブラジルのサンパウロにPedreiraと云う土地があってそこに「Oba Yakisoba」と云うお店があるみたいですよ、ここ行かなきゃならないかな、ブラジル行ったことないな。インスタのアカウントある。サイトにメニューもある。ワタシの焼きそばの師匠塩崎さんはブラジルで焼きそばを食べてきておられる。ブラジルでヤキソバはかなりポピュラリティを得ているらしい。そりゃ歌にもラップにもなるわな。そうかそうか。焼きそばの果てしなき旅はまだまだ続きます。

 

・ソーダ水と焼きそば / 上々颱風 1997

 これは爽快な焼きそばのある風景。ソーダ水ね。今度やってみよう。この曲が発表された頃はちょうどクレイジーケンバンドデビュー前夜。何となく嗅いだことのある匂い、味わったことのある水の味。時代とは情け容赦なく過ぎ去ってしまうけれど、心の中に永遠の夏として残る。何故か夏なんだよな。冬として残っているのは何だか少ない気がする。不思議だな。それもまた考えてみよう。

 

・I’m a Man / Spencer Davis Group 1967

 こじつけです。Manです。マンと云うよりメン。アイムアメーン。メーンで麺です。セルジオメンデス、麺です。ああそれは今度使おう。今回はこちら。スティーブ・ウインウッドの声って、ジョン・ベルーシと似てるんだよなー。それって常識ですか。もしかしたらそうかもね。ソウルっぽいと云われればそうなのかも知れないけれど、ワタシにはやはり60年代イギリスの声の響きようだと思えます。何だこの充実感。今急に昔の車の中の匂いがしたけれどどうした。何の錯覚だろう。幽霊かな。

 

・A Man I’ll Never Be / Boston 1978 

 アメーン、こじつけです。こじつけた上にまたボストンをかけるわけです。歌詞の内容的には弱っちいと云うか煮え切らないと云うかそう云う内容なんですが、ギターのサウンドがあまりにも勇壮で立派で、演奏の熱量も高くて、そのギャップにまた宇宙への誘いを感じるのです。内面から宇宙へ抜ける精神世界の、あーそう云うの胡散臭くてなかなか面倒なんだよねー、自分で書いておいて何ですが、それは観光の本(中沢新一・細野晴臣)もそうなんですが、やっぱりそこにいるじゃん、そうなんだよいるしかないんだよ的な、ああもう今日は全然曲紹介になってないダダ漏れですみませんすみません。

 

・Sphere of Innocence / Allan Holdsworth 1992

 エンディング曲。この曲こそ精神世界に深く(後略)。

 

お楽しみ戴けましたでしょうか。

次回は2024年3月、第3週の日曜日、2024年3月17日がワタシの出番です。

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