湘南ビーチFM『Hits Around The Clock』2024/01/21

2024年1月選曲「2024年も温故知新で参りましょう

お聞きくださった皆様、ありがとうございました!

 

・Chon Chering Khnhom Hery Bong / Khem 2023

 毎度お馴染みになりました(なってないか)カンボジアの曲。何度聴いても素晴らしいと思うなー。でも聴けば聴く程にシンセのベースラインのノートが気になってくる。音色の加減でそう聞こえるのか、もう僕の耳が付いていけなくてそう聞こえるのか判らないけれど5度がフラット5なのかちゃんと5度なのか何でそのノートなのかでも気にしないで聴いていると全然気持ち悪くないのはどうしてなんだろうとああもうこんな話どうでもいいですよねすみません。カンボジア音楽は今年も引き続き追ってみたいと思います。

 

・Get Down Tonight (edit) / KC and the Sunshine Band 1975

 ワタシはThat's the WayよりもGet Down Tonightの方が断然好きです。その昔テレビでソウルトレインを見ておりましたらKC & The Sunshine Bandがこの曲を生演奏しておりまして(口パクではなかったの!)それを偶然カセットに収録出来た(テレビにラジカセを近付けて録った)んです。そんなカセットもうとっくのとうにロストしておりますが、きっといつかYouTube辺りで再会出来るのではないかと期待しております。カウベルが全曲を通じて渾々とコンコンと鳴っておりますのが無闇にアドレナリン放出を促進しておりましてコーフン致します。

 

・Ghosts Again / Depeche Mode 2023

 昨年聴いてどハマりした曲の一曲ですが、まだ抜け出せないどころかまだまだどんどんこの曲の深みにハマっていく最中なので御座います。そして更にこの曲が収録されているアルバム「Memento Mori」が飽きないどころか、まだまだその奥深さにやられているのあります。ヤバイなこれ。デイヴ・ガーンの歌声はモチロンですが、マーティン・ゴアのギターの奇妙奇天烈さとコーラスの気持ち悪いヴィブラートがもう激ヤバなんですね。その気持ち悪いヴィブラートが深めのリヴァーブの中で音像に溶けて滲んで行くのがもうどうしてくれるのって感じで身悶えしております。それにしてもシンベ(シンセベース)イイなー極上だなー。日本酒の原酒生搾りみたいのを飲んでる感動と似ているものがありますよ。うぇーい(←酔ってる)。

 

・Heroes / David Bowie 1977

 この曲のギターはカルロス・アロマーとロバート・フリップ。フィードバックの長ーいのはフリップと一目瞭然(一聴か)だけれど、展開のところのカウンターメロディーみたいなギターが(多分アロマーであろう)がたまらなく好い風味であるのをここ最近で再認識した。こんなに味わい深かったか。C-C-D-D-Am-Em-D-D-C-G-D-D-のコード進行もたまらん。意識してミックスでベードラがオミットされているのがこれまたたまらん。美味いのは知っていたけれどこんなに美味かったかと老舗の味に今頃感動している感じであります。嗜好が変わったと云うことか。でも今の方がいいや。

 

・観光 / クレイジーケンバンド 2023

 この曲はライブを重ねる毎にどんどん進化しています。でも時々このレコーディングバージョンを聴いて軌道修正と云うか気合いを入れ直すようにしています。自分が携わった作品なのに、聴く度にまだ発見がある。どう云うことか。カマロとカマトロは似ているな。カマロとガマ口は字面が似ている。

 

・Strawberry Letter 23 / Brothers Johnson 1977

 これを初めて聴いたのは中学生の頃だったか。中3だったかな。最初は唯一無二の変な(変だよね)ギターソロパート(リー・リトナーなのかな)が物凄く印象的で心奪われたのですが、聴く度にこの曲調でこのスラップかと云うルイス・ジョンソンのベースの魅力に取り憑かれて参りました。すんごいクセがあるのにどんな料理にも合ってしまう不思議な食材。いや合わせてしまうクインシー・ジョーンズと云う総料理長の凄味であるか。ジョージ・ジョンソンのギターのフェイザーのかけ具合もかなりクセがある。それでいてこのスィートな曲の仕上がりであるから尚更そのマッチングに畏れ入るのであります。

 

・Transmaniacon MC / Blue Öyster Cult 1972

・Transmaniacon MC (Live) / Blue Öyster Cult 2023

 50年前の曲を、それもフルアルバムを50年後にライブでやったブルー・オイスター・カルト。オリジナルメンバーは2人だけだけど、よくやっておられる。感服致しました。ワタシ達がパンチパンチパンチを50年後にやるとしたら2048年か。剣さんが88歳でワタシが86歳でオドリーコフトモーモ昭和にワープだそうかそうかがんばりますよそこ途中経過だけどまあ目標として。それにしても50周年記念ライブなかなかイイなー。スゴイなー。

 

・花 / 藤井風 2023

 昨年末に出会って、今日(1/24)まででもう400回くらいは聴いたのではないかと云うこれもどハマりした曲。音楽の中の発見をし尽くしたと思ったら、ちょっと間を空けて聴くとまた発見があると云うのの繰り返し。他の曲にはない、この曲の中にだけある味わいを味わい続けております。ジャポネに行ってバジリコばっかり食べているような魅入られ具合。ジャポネもジャリコもナポリタンも食べたいのにやっぱりバジリコになる。もっと近くに住んで、または付近で働いていて、行く頻度が高くなればバリエーションも楽しめようと云うものですが、それがなかなか。ワタシがこの曲でハマったドラムフィルのタコタは0’47”に出て参ります。あと2’05”。2’50”からはタコタコタコタです。

 

・Foreplay / Long Time / Boston 1976

 こっちの曲のタコタは2’29”です。それにしても無闇に高揚しますなこの曲。音像空間の使い方の美味いことウマイこと。ミックス内のヴォーカルの音量レベルの低さは特筆すべき。とにかくギターが威張っている。老舗というか一子相伝の北斗神拳みたいなものか。お前はもう聴いている。はいずっと聴いています。ひでぶ。それはともかくトム・シュルツはジェームズ・ギャングが好きだったんだろうなと思い当たることが多いのです。と云うかジョー・ウォルシュね。曲作りの感じから、オルガンの使い方、ギターの威張らせ方。スライドギターの感じ。ローコードのAの鳴らし方。あとマルチトラックにクリックと云うかメトロノーム代わりにハンドクラップを録音しておいて、それをミックスの時に採用していたりするのも多分みんな元はジョー・ウォルシュだと思うのです。どうでもいいですね。あべし。

 

・Sphere of Innocence / Allan Holdsworth 1992

 エンディング曲。今年もお世話になります。

 

お楽しみ戴けましたでしょうか。

次回は2024年2月、第3週の日曜日、2024年2月18日がワタシの出番です。

本年もよろしくどうぞ!