湘南ビーチFM『Hits Around The Clock』2023/11/19
2023年11月選曲「別バージョンで行ってみよう」
お聞きくださった皆様、ありがとうございました!
・Someone Saved My Life Tonight / Mumford & Sons 2018
マムフォード&サンズ、あまり良く知らなかったのですが大物なのですね。もの凄く秀逸なカヴァー。番組内でも申し上げましたがこの曲を深く聴いて理解してそして愛して、変えてはいけないところは変えず、変えても良いところは徹底的に変えると云うアレンジの最高峰のように思えました。楽器の選択、そして空間系エフェクトの緻密さ、コーラスワーク、ほぼカンペキデス。ほぼ、と云うのは最後のサビのHigh Awayだけ原曲通りもう一展開上で歌って欲しかったと云うことだけです。サイコー。
・I’m Not In Love / Richie Havens 2004
このうじうじした若者の歌をリッチー・ヘブンズが堂々と歌い上げる面白さ。オルガンがリッチーの足下でじゃれつく犬のようで愛おしい。このバージョンを見つけられたのはとてもシアワセデス。
・The Same Old Tears On s New Background / Stephen Bishop 1976
この曲の作者による崇高なバージョン。恥ずかしながら初めて聴いたのですが、ぶっ飛びました。スゴーイ。ギターでやってるのもチョースゴーイ。これを美しいと云わずして何と云う。でも頭の中にはパタリロのエンディングの「美しさは罪」が流れ始めてしまった。どうしたことだ。ワタシはそう云う人間です。
・Wildfire / Michael Martin Murphey 1990
本人による別バージョン、新録。ほぼオリジナルに忠実にやっていますが、ちょっとずつ違う。昔はオリジナル原理主義でしたが、今ではこの新録も素晴らしいと思うのです。ちょっと気の利いたエレクトリックギターが追加され、歌声も堂々としていて心に響きます。それにしてもイイ曲だなー。
・Could It Be Magic (Trevor Horn Dance Mix) / Barry Manilow 2007
番組内でも申し上げましたが、この曲のドナ・サマーのバージョンがあまりにもお色気ムンムンなのでセレクト控えました。お色気と云うよりももっと扇情的で男性週刊誌の袋とじをハサミで切って開けているのを部屋に入ってきた親に見られた居心地の悪さと申しますかそんな感じです。それでトレヴァー・ホーンのリミックスにしたわけですが、イントロのピアノをちゃんとショパンの通りにしたのが(他の誰かのカバーバージョンでもこれはやってるけど)トレヴァー・ホーンの矜持と申しますかそんなところから急にイエスのロンリー・ハートどころかタトゥー(t. A. T. u.)聴き始めちゃったりしてもうシッチャカメッチャカですアートオブノイズも聴いちゃおうああマリックさんだ来てます来てます。すみませんいつもこんなで。
・Le temps qui court / Alain Chamfort 1973
そしてお馴染みフランス語バージョン。クー。クー。キンザザじゃないんだからってこれは前も書いたか。そう云えばこの間クーちゃんに久しぶりに会ったなーなんて全くわけの判らない話ですみません。クー。
・The Loco-Motion / Grand Funk 1974
聴く度にこのテープエフェクトでぐじょんぐじょんになっているギターソロが愛しくて愛しくて仕方ありません。良く聴くと「Shinin' On」のギターソロとほぼ同じフレーズなのね。ワタシもほぼ同じギターソロを別の曲でやっちゃったりしましたからね「昼顔」と「いっぱいいっぱい」でまあそう云うのありますよねってそんな話はまた別の機会に。
・Whole Lotta Love (Live) / King Curtis 1971
いやーカッコイイ。他にも青い影とかマイスイートロードとかおもろい選曲をしていますがやはりこの胸いっぱいの愛をが秀逸です。更に他のバージョンもあってそれぞれにイイ味が出ております。ドラム、チョーカッコイイネー。
・It’ Ain’t Me Babe / Bryan Ferry 1974
俺じゃないだろ、なのか、僕じゃないだろ、なのか、日本語のニュアンスに「Me」を合わせるのなかなか難しい作業です。ワタシじゃないだろとかオラじゃなだろとかアッシじゃないだろとかワイじゃないだろとか拙者じゃないだろとかアチキじゃないだろとかもうバリエーション豊富ねー。ミーじゃないざんす、となるとイヤミか。判らないですかね。シェー。
・Blinded by the Light (Single Edit) / Manfred Mann’s Earth Band 1976
と云うかブルース・スプリングスティーンのオリジナルバージョンをかけた方がこの回の趣旨に合っていたかと反省しております。次回はそうします。あと元々のロングバージョンも聴いて戴きたい。それにしてもマッドマンドラマーもシリコンシスターもモーツァルトも色々出てきて全くわけわからん歌であります。
・Sphere of Innocence / Allan Holdsworth 1992
エンディング曲。別バージョンはあり得ない曲。
お楽しみ戴けましたでしょうか。
次回は12月3週目の日曜日、2023年12月17日がワタシの出番です。
またなんでやねんな選曲でお届けしますのでよろしくどうぞ!