湘南ビーチFM『Hits Around The Clock』2023/10/15

2023年10月選曲「この道を行けば

お聞きくださった皆様、ありがとうございました!

 

・The Way We Were / Barbra Streisand 1974

 追憶であります。「過去のことを思い出して偲ぶこと」であります。ここまで生きてくると追憶の領域がかなり多くなってきておりますが、この曲はまた特別でして、70年代のあの時代のあの色の世界にワープするとワタシ達はやり直せるの?出来るの?と云う歌詞の問いかけがもう胸をかきむしるような追憶に圧倒されてしまうのでしたバーブラ。10代でも60代でもワタシ達は間違った道を選びそのことを忘れるのですストライザンド。やり直せたならなんて無理な話ですがウェイウイワー。何のこっちゃ追憶。すみません。

 

・Autobahn (Single Edit) / Kraftwerk 1974

 ドイツに行って速度無制限のアウトバーンを走ると、車のスピードメーターに何で180km/hとか200km/hとかまであるのか良く理解出来ます。ベンツやBMWはモチロンのこと小さなルノーとかフィアットもみんな100km/h以上出してがんばっていました。ドイツに行けよ。行けばわかるさ。

 

・Midnight Riders / Allman Brothers Band 1970

 アメリカだなぁ。でもこのアメリカは雄大な自然の方のアメリカ。思想や文化のアメリカではなく風景としてのアメリカ。まあどこからが思想やら文化やらでその境界線は判りにくいですけれどもね。それとは関係ありませんが、この曲のドラムが物凄く細かいビートの取り方をしているのにそれを殆ど表出させていないのが凄いことだとおもっております。ツインドラムの片割れ。オールマンは凄かったんだと今更ながらに驚いております。

 

・Riders on the Storm / The Doors 1971

 毎度おなじみライダーズオンザストーム。雷と雨の音、切り取られた過去の数分間の音。永遠に残るかもしれない雷と雨。それにトレモロのかかったギターとフェンダーローズピアノ。ジム・モリソンはこの曲の中で生き続けて、呪詛を唱え続ける。永遠に。何億光年先の世界まで。永劫に。子供は遊ばせてやれ、と。

 

・Walk This Way / Aerosmith 1973

 この曲のイントロのドラムはGFRのアメリカンバンドやZEPのロックンロールと並び称されるべきドラムだと思うのです。後はスイートのロックンロールに恋狂いとオジーのオーバーザマウンテン。後は何だ。考えておきます。イイのがあったら教えてください。それにしてもこの曲にぶち込まれた様々なギターのアイディア。松茸の土瓶蒸しのようであります。

 

・Highway to Hell / AC/DC 1979

 地獄のハイウェイです。悪魔と走るのはスージー・クアトロとヴァン・ヘイレン。他にもありそうだな悪魔同伴地獄行き。鬼太郎に地獄送りにされた悪人に会いに行こうとか。地獄に行ってメフィストに会おうとかね。色々とツアーが組めそうです。ああ、ビルとテッドの地獄旅行が見たくなった。あとリトル・ニッキー!!!

 

・Stairway to Heaven / Led Zeppelin 1971

 この曲を聞くとチューニングと云うことを深く深く考えることとなる。リコーダーのチューニング。ギターのチューニング。エレクトリックピアノのチューニング。デジタルではないので補正はほぼ出来ない。なのにこの奇跡的なチューニングの合い方はどうしたことだろうか。合っていると云うのはピッタリでなく、全てが許容範囲にいて、少しずつのズレが奥行きや味わいを担っているのだ。そしてドラムのチューニング。至高のサウンド。奇跡的ではなく奇跡。こんなに素晴らしい音像は二度と再び作り得ないであろうと思う。ちなみに映画「Wayne's World」では禁止です。

 

・Go Your Own Way / Fleetwood Mac 1977

 君は君の道を行くが良いさ。行けばわかるさ。孤独な道かも知れないよ。行けばわかるさ。アントニオ猪木がフリートウッドマックにいても大丈夫であろう。でもリンジー・バッキンガムが新日本プロレスに入ることは無理な話。アントニオ猪木の方が偉大であると思われがちであるが、そうではなくて汎用性があると云うことだけである。何の話かわからなくなってきたのでもうやめます。ちなみにリンジー・バッキンガムのレスポールカスタムが白いのに憧れて自分が持っていたウエストミンスターのレスポールモデルをプラモデルのラッカーで白く塗ったのは中学生の頃のワタシです。馬鹿だったけれどやってみてようやく判った。ラッカーではダメだと。行けばわかるさ。でもその一歩は道になりませんでした。なるわきゃない。

 

・Sphere of Innocence / Allan Holdsworth 1992

 エンディング曲。孤高の道。誰もこの域に達することは出来ない。

 

お楽しみ戴けましたでしょうか。

次回は11月3週目の日曜日、2023年11月12日がワタシの出番です。

61歳カウントダウン2日前。

またなんでやねんな選曲でお届けしますのでよろしくどうぞ!