湘南ビーチFM『Hits Around The Clock』2023/05/21

2023年5月選曲「とりとめもなく曲を選ぶ

お聞きくださった皆様、ありがとうございました!

 

・Zambia / Mr. Big 1975

 40数年ぶりにちゃんと聴きました。ビリー・シーンやポール・ギルバートのミスター・ビッグではなく、その前にいたイギリスのバンド、ミスター・ビッグです。4人組でドラム2人。それだけでもう何のこっちゃですが、曲がもう不思議ちゃんオンパレードでスゴイのです。中でもやはりこの邦題・麗しのザンビアが特筆すべき不思議さ。後のニューウェイブにも通じるようなストレンジネス満載の曲。久しぶりに聴いても曲の細部までしっかり記憶していた自分もまたストレンジ。己を再認識しました。

 

・Wild Child / The Ventures 1966

 1967年と申し上げていたのは1966年の誤りです、訂正致します。66年9月なんて最初のウルトラマンでレッドキングとかガボラとかジラースとか出てた頃ですよって判りにくいですねいつものことですがすみません。その頃にこのラウドなサウンド、ギターのみならず、ドラムが特にサイコーでサイキョーです。この頃のサウンドに最近物凄く惹かれるのは年を取ったからでしょうか。いや、何だかその頃の時代のおおらかさと危なっかしさとクリーンさとダークさを同時に感じるのです。まだそのちょっとした糸口を掴んだだけですが、その感覚をこれからもっと追い求めてみたいと思っている今日この頃です。

 

・Je N'attends Plus Personne(もう誰のことも待たない)/ Francois Hardy 1967

 オンエアでも申し上げましたが、6弦ドロップでファズかけてエグい低音を出しているギターが最高です。このギターソロなんて世界のギターソロ名演ベスト100とかに入っていてもイイくらいだと思うんですがいかがでしょうか。どうやったらこんな明確なレコーディングが出来るんだろう。それが時代と云うモノか。今は物凄く便利な時代だけれど、なくしてはいけなかった森を更地にしちゃったような感じも致します。

 

・Fallen Angel / King Crimson 1975

 この歌の舞台がニューヨークだと知っている人はなかなかのファンだと思います。そして結構バイオレンスな内容。でもあまりニューヨークのこととこの曲が結び付きません。ニューヨークに行ったのは2007年だからもう16年も前のことか。もう一度行きたいなニューヨーク。ニューヨークの食べ物は今でもまだみんな超絶に塩辛いのであろうか。それが気になって気になって仕方がありません。どうでも良い話ですみません。

 

・Money Honey / Bay City Rollers 1974

 サタデーナイトの次がマネーハニーとはまた粋なことをやるもんだねぇと中学生だったワタシは何様かと思われるような上から目線でマネー、ハニー、と歌っておりました50年程前。ああもう来年にはマジで50年前になってしまうのか。ワタシの中の一定のエリアはその50年前から変わらずにおります。そしてこれからもそのまま保存される予定で御座います。それにしてもオートワウが下品でイイなー。

 

・Werewolves of London / Warren Zevon 1978

 阿呆阿呆と鳥は鳴きとはマリリン・モンロー・ノー・リターンの一節ですがワタシにはオオカミの遠吠えが阿呆鳥の阿呆阿呆に聞こえてしょうがないのです。踊る阿呆に見る阿呆、そんな阿呆なら良いけれど、この国やひいてはこの世界の未来を壊すような阿呆なヤツには野坂昭如先制のマイクロフォンアタックをお見舞いしたいものだと日夜思っております。敢えて狭間にいるからこそ見えるものがあると神永さんも申しております。どうせ阿呆なら単身ゼットンに立ち向かうような阿呆になりたい。そんなにカッコ良くないかすみません。

 

・Japonesa / Seu Jorge 2011

 焼きそばー焼きそばー醤油ーでおなじみのJaponesaであります。たまごっちはやったことないので判りませんが面白かったのでしょうか。歌詞の中で「おみやげ」と聞こえるところは「Oh minha gueixa」で「gueixa = 芸者」であります。俺の芸者。焼きそばの連呼の中には鉄火巻きもカニも入っています。焼きそばー焼きそばー。

 

・Where Were You / Jeff Beck 1989

 ジェフ・ベックのあまりのギターの音色の美しさに慄然と致します。この域にまで達してみたい。まだまだこれから。旅は続く。

 

・FocusⅡ / Focus 1973

 これも50年前か。ヤン・アッカーマンがワタシに与えた影響も計り知れません。でも自分はあんな風にアウトは出来ない。そこはやはりジョニー・ウインターやらフランク・マリノやらロビン・トロワーなのでありましょう。更に突き詰めればトミー・ボーリンからデヴィッド・ギルモアで突然ヴェンチャーズで寺内タケシなのでありましょう。

 

・Balla Balla / The Rainbows 1967

 そしてここに辿り着くのでした。悪魔くんにウルトラマンにバラバラです。バックグラウンドにビートルズと、父親が大好きだったオーケストラサウンド、そしてラテン、アルゼンチンタンゴも網羅したリーダーズ・ダイジェストのLP10枚組レコード。実家のどこかにあるのかな。探してみよう。

 

・Sphere of Innocence / Allan Holdsworth 1992

 エンディング曲です。これまた美の極致。

 

お楽しみ戴けましたでしょうか。

次回は6月3週目の2023年6月18日(日曜日)がワタシの出番です。

またそんなのあったねー的な選曲しますのでよろしくどうぞ!