湘南ビーチFM『Hits Around The Clock』2023/03/19

2023年3月選曲「80年代、こんなのあったねー

お聞きくださった皆様、ありがとうございました!

 

・Words / Missing Persons 1982

・Destination Unknown / Missing Persons 1982

 いきなりミッシング・パーソンズからと云うのも何ですが、まあ今一番頻繁に聴いているのがこれなんでして、これが出た当時は自分がまだ20歳位で「なんじゃこのキテレツな音楽は」と思っておりまして、それが40年ぶりくらいに聴いてみたらアルバムの全て、楽曲の隅々まで記憶していた自分に驚きまして、音楽的にはあまり深く影響を受けませんでしたが(いや受けたのかも知れない)深く聴き込んでいたのだなぁと実感した次第。80年代テイストの総合カタログ的側面も感じられて改めてその凄さに感じ入っております。フランク・ザッパのバンド卒業生が集結しておりますから演奏力は異常に高いですがギターのウォーレン・ククルロが特に才気走っていて素晴らしい。テリー・ボジオはやはり複雑な拍子の曲の方が本領発揮ですね。デイル・ボジオは今改めてスキスキスーになりました。カッコイイじゃん。Wordsは3'05"からのサビ2回繰り返しを受けて3'32"からの一度しか出て来ない4小節のブリッジがサイコーに好きです(ああ!でもオンエアされたバージョンはそこでもうフェイドアウトだったかー!今度改めてかけます!)。Destination Unknownはテリー・ボジオがサビでスタックだか穴あきだかのシンバルを16分音符で叩くのがこれも好き。ああまさかこんなにミッシング・パーソンズを語る日がやって来るとは思わなんだ。来月もかけます。

 

・The Stroke / Billy Squire 1981

・Everybody Wants You / Billy Squire 1982

 そしてビリー・スクワイアであります。日本でも一時期は人気があったかなかったか覚えていませんが、The Strokeはその後もずっと(80年代を通して)FEN(今のAFN)でオンエアされ続けていて夜中の定番曲になっていた覚えがあります。これはAMラジオのモノラル音声で聞いた方が雰囲気あるかと思います。そう云う曲が世の中にはいっぱりありますよね特に昔の曲は。The Strokeのドラムとヴォーカルだけで1番途中まで行っちゃうのと重さの異なるギターが取っ替え引っ替え出て来る感じとかこれも当時としたら新しい感じがしたものです。そしてEverybody Wants Youの軽妙と云うか軽薄と云うかチャラい感じのギターリフレインもなかなか印象深かったです。それにしてもこの独特なハスキーでハイトーンで鼻にヒューッと抜けていく声。この人がボン・スコットの後釜としてAC/DCに加入してたらどんなだったかななんて考えたこともありましたっけ。

 

・Perfect Way / Scritti Politti 1985

 この頃まではまだアナログレコードの時代。このカッチャンチャッキンキラキラーンのサウンドは画期的で衝撃的でした。コンプとディメンジョンとパライコとデジリバディレイなんか組み合わせて再現を試みていた若い日を思い出します(ギターサウンドの話ね)。これとかポリスとかフィクスとかのカッチャンチャッキンは今でも憧れがあります。一度ちゃんと出してみたいなーと60歳になっても思うのであります。そういや当時流行ったハワード・ジョーンズみたいな髪型(色はあんなにせんかった)にしていたこともあったなー。中途半端だったなー自分なー。どこにも行けず何にもなり切れずで迷いに迷っていたなー。結局自分の指に沁み込んでいたのがトミー・ボーリンやらフランク・マリノやらジョニー・ウインターやらジェフ・ベックやらだったのでこのスクリッティー・ポリッティーとかのカッチャンチャッキンには無縁だったんだよなー。でもデヴィッド・ギルモアとかアレックス・ライフソンはチャッキーンってやってたしなーまあその話はまたの機会に。

 

・Sledgehammer / Peter Gabriel 1986

 それでもってピーター・ガブリエル(ゲイブリエルなんだどうなんだ)で一番聞いたのはこの頃じゃなくてもう少し前の「Plays Live(1983)」だったのです。今聴いたら踊り狂ってしまうかも知れない。大好きでした。そしてこの曲のPVのクレイアニメーションと云うかそれも好きでしたねー。そしてどんどん思い出してくるのですがPlays Liveに入っているHumdrumが好きで好きで、それで最初のソロに入っているスタジオ版のHumdrumも好きで好きで、でもやっぱりPlays Liveで後半ポリムーグのオーケストレーションサウンドがシャーッって鳴ってくるのが好きだし、トニー・レヴィンのベースが後でグイグイブリブリ云ってるのが好きだし、Tandemと云うワードが天丼に聞こえるし、ああ全然スレッジハマーの話をしていないじゃないか、いつものことか、まあいいか。I Have The Touchもライブの方が絶対イイです。ああ、ああ。

 

・Let' Go / The Cars 1979

・Shake It Up / The Cars 1981

 そしてカーズです。Let's Goの方はベースのベンジャミン・オールが歌っているのですがこの人ブライアン・フェリーが大好きだよねー絶対にそうだよねーこの曲だとそんなに判らないですけどね。で最後にレッツゴーって云うところでベンジャミン・オールはメロ歌ってるんですよドレミで云えばミドーってメロでレッツゴー云ってるのもうたまらんですよ何だかとってもカワイイの。でShake It Upの方はカーズ名物変なギターソロが入ってます、それも最高峰。このギターソロの入れ方は自分ではこんな風には入れないけれどこんな風にハマりたいマッチしたいの精神的支柱にはなっていると思いますの。何だか良く判らないでしょうけどすみません。3分ちょいの曲にギターソロ16小節しっかりあるの本当に嬉しいですよギタリストとしては。それにしてもこの曲のGo Go Goって云ってるる追っかけのコーラスがぐぐんぐーんとしか聞こえないのはどう云うことか。ぐぐんぐーん、いつかそんなコーラスが入る曲作ってやる。

 

・Down Under / Men At Work 1982

 放送でも云いましたが、ピーガブがいて、カーズがいて、ロキシーがいて、ポリスがいて、それらがみんなあってメン・アット・ワークが出来ているんですね。キングクリムゾンも忘れちゃいかん。音楽はみんな繋がっているんだなぁとこうやって聴くとよく判ります。そしてこの曲には水木しげる感すら漂う。または諸星大二郎の闇の客人とかね。異界から流れてくる、異界と繋がっている歌。このアルバムには他にもそんな曲が入っています。それを海辺で聴くと(当時湘南の海水浴場とかでこのアルバムよくかかっていたのよ)何だかおっかないものが海からやって来そうな気がしてました。それだとあんとく様か。もう何云ってるのか本当にわからないですよねすみません。この辺りにしておきます。

 

・Sphere of Innocence / Allan Holdsworth 1992

 エンディング曲です。この曲も異界に通じている。

 

お楽しみ戴けましたでしょうか。

次回は4月3週目の2023年4月16日(日曜日)がワタシの出番です。

またよろしくどうぞ!