江の島に参りました。

長年ああでなかったかこうでなかったと思い出したり考えていたことが全部判りました。

江島神社辺津宮から中津宮を経て、灯台のある天辺まで登って、山ふたつの方に降りて、奥津宮に行く途中、階段を再び登った右側にある食堂『遊覧亭』に参りました。

ワタシが子供の頃に連れられてきたお店です。

ここでしたか。

多分アタリです。

お店の方に訊きましたところ「百年はやってます」とのことですので50数年前は楽勝でやってますね。

そしてあの秘密も判明しました。

カモンレッツゴーゴーゴーゴー。

 

 

さざえのつぼ焼!

ワタシが求めていたさざえのつぼ焼がここにありました。

蓋オープン。

 

 

さざえのつぼ焼!

メニューを見て判明したのです。

・さざえのつぼ焼(さざえを食べやすく切り身にしてあります)

・さざえの丸焼き(小ぶりのさざえを丸ごと焼いてます 2個)

身を切らずに焼いてあるのは丸焼きだったのか。

そうですよねそうですよね。

ワタシにとってのさざえのつぼ焼は身が切り身になっているヤツです。

余所で食べると切られていないのが多いのです。

ワタシは長年それがどうにも腑に落ちなかったのです。

これからはそう云うことなのだと強く主張して生きることにしました。

さざえのつぼ焼をオーダーして身が切り身になっていなかったら「これは丸焼きじゃないか」と抗議することにします。

60年生きて来て、50年以上考えて、これで解決しました。

おめでとうございます。

ありがとうございます。

イタダキマス。

 

 

ウマウマウー!

これですよこれこれ。

直球で醤油味のさざえのつぼ焼。

さざえの身の食感、歯応え。

さざえの、そして海の苦味。

魂の奥の方に直結して暗い部屋に灯りがぱっと灯るような瞬間。

僕のさざえだ。

久しぶりだね。

とても嬉しい。

さざえのつぼ焼ブラボー。

 

 

ウマウマウー!

尻尾のところは昔はもっと苦かった記憶があるけれど、今はそんなにビックリしない。

とても美味しい。

海がやって来た。

渦だ。

ぐるぐるだ。

尻尾ブラボー。

 

 

ウマウマウー!

さざえの身を食べ終えた後にもまだまだ楽しみがある。

この味の濃い、醤油っからい汁。

これをちょっとずつ嘗めるように飲む。

ここにこそさざえのつぼ焼の神髄がある。

砂や岩の色のような苦味。

充たされるひととき。

大事な大事な宝物。

汁ブラボー。

 

 

まだある。

この貝の蓋にも醤油と海の香りが濃く残っていて。

この日の蓋はそんなでもなかったけれど。

子供の頃はこれを持ち帰って、ずっと匂いを嗅ぎながら帰りました。

家に帰っても大事に取ってあって、たまにまた匂いを嗅いで。

そのうちふと見ると、片付けられてなくなっちゃって。

この蓋がまた欲しいとねだったのでした。

色々思い出した。

ここにも渦。

ぐるぐると。

ぐるぐると。

蓋ブラボー。

 

 

今度からはここに来るようにします。

 

 

他にもドキドキするようなものを戴いたのですが別記事にてご紹介します。

美味しかったです! 御馳走様でした!

 

遊覧亭

神奈川県藤沢市江の島2-6-3

10:30〜17:30(夏期は営業時間延長アリ)

不定休(荒天時は休業)