湘南ビーチFM『Hits Around The Clock』2023/01/22

2023年1月選曲「新年早々ジェフ・ベック追悼

お聞きくださった皆様、ありがとうございました!

 

・Led Boots / Jeff Beck 1976

 中学2年の頃にこの曲を聞いてぶっ飛んで47年が経ちました。今でも同じ興奮と高揚感でぶっ飛びます。プロデューサーのジョージ・マーティンが自棄のやんぱちでトータルコンプをぎゅうぎゅうにかけた(著書で読んだ)のがもう奇跡的な効果でこのイントロのドラムだけでワタシはもう空の彼方に飛んでます。もうこの背負い投げか巴投げしか狙っていないジェフのギターがサイコパスでバイオレンスでとても好きなんです。あとベースラインを追うヤン・ハマーのシンセ(後略)。

 

・You Know What I Mean / Jeff Beck 1975

 このイントロのカッティングもショッキングだったのです。何度も何度も聴いてコピーしました。生音キレイなんだよねー。リードのぶっ潰れた音色もまたたまらんのですがこんなブーミーな音使っていた人殆どおらんでしょ扱いにくい音よ本当にスゴイ。

 

・Freeway Jam (Live) / Jeff Beck with Jan Hammer Group 1977

 ジェフ・ベックはこのレコードが大嫌いらしいのですが、まあそれも判らんでもないなとも思うのですが、とにかくこんなに乱暴なギター二度と再びこの世には現れないでしょう。敢えて「乱暴」と云う言葉を使いますが、これもまたいつかまとめてちゃんと書きます。それにしてもヤン・ハマーが(後略)。

 

・Cause We’ve Ended As Lovers / Jeff Beck 1975

 「哀しみの恋人達」であります。自分でも演奏してます。演奏すればするほどにその美しさが判るお手本中のお手本であります。体操競技のウルトラCを観てその美しさに本当に感動した時のような気持ちになります。今はJ難度でバイルス2(後方抱え込み2回宙返り3回ひねり)なんてとこまで来てますがそこまででなくてよろしい。

 

・Star Cycle / Jeff Beck 1980

 「ワールドプロレスリング」の次回予告の辺りで使われていたのでオールドプロレスファンにはお馴染みの曲です。何となく地味なトーン(本当はそうでもない)に終始するジェフのギターですがギターソロ2回しの1回し目のコードGからDになるところの駆け上がってずっとGで響かせまくるギターのところは音楽史上最も高揚する瞬間が録音されたと考えております。この曲もやはりヤン・ハマーの(後略)。

 

・The Pump / Jeff Beck 1980

 この曲からキーボードの相方がヤン・ハマーからトニー・ハイマスになるのですが、いやマックス・ミドルトンのことを忘れたわけではないのですが、このトニーがジェフのギターの美しさを長きに渡って引き出し続けるのですが、その最初の曲なのですが。この曲のギターが美しいの。音色だけでなく魂が美しいの。あまりにも美しくて涙が出ますの。

 

・People Get Ready (with Rod Stewart) / Jeff Beck 1985

 もうかっちゃんかっちゃんでぱっきんぱっきんの音になっちゃってるんですが(時代性ね)ロッド・スチュワートと一緒だとやはり魔法の瞬間が訪れるんですよね。随所にある魔法の瞬間。この前年辺りにロッドのアルバムにジェフが参加したInfatuationとかにも魔法あります。

 

・Where Were You (with Terry Bozzio & Tony Hymas) / Jeff Beck 1989

 最後、全部かけられなくてごめんなさい。次回改めておかけします。多分この曲のギターこそが神域と云うに相応しいと思います。

 

お楽しみ戴けましたでしょうか。

次回は2023年2月19日(日曜日)がワタシの出番です。

来月もよろしくお願いします!