湘南ビーチFM『Hits Around The Clock』2021/12/19

2021年12月選曲「年の瀬、思い残すことは御座いませんか」

お聞きくださった皆様、ありがとうございました!

 

・The Rover / Led Zeppelin 1975

 FENでよくかかっていた曲特集でかけそびれてしまった曲。イントロのドラム2小節が完璧。極論すれば最初の2拍半が史上最高。その後は雑だろうが何だろうがもうイイの。いやそうじゃない。一瞬隙だらけに思えてあちこちにトラップが仕掛けてある。一旦そのトラップに引っ掛かったらもうトリコジカケ。全く以て魅入られてしまう。おっかない曲です。

 

・Seven Days / Sting 1993

 5拍子または5にまつわる曲特集の最後にかけたのですが時間切れですぐフェイドアウトしちゃった曲。フルでちゃんとかけられてホッとしました。これも聴けば聴くほどに引き込まれてしまう。5拍子なのに切羽詰まった感じがあまりせずに、大きな椅子にゆったりと座っているような感覚。不思議だ。

 

・Everything Happens to Me / Samara Joy 2021

 2021年はワタシにとってかなり特別な年になりましたが、サマラ・ジョイの歌声に出会えたことも大きな出来事でありました。ギターのパスクワーレ・グラッソのスーパープレイもサイコーでサイキョー。超越することの美しさ、潔さ、崇高さを思い知らされた感があります。MLBの大谷選手然り。将棋の藤井四冠然り。それはそうとサマラ・ジョイ来日しないかな。まだ無理かな。熱烈希望。

 

・Love In Every Room (Même Si Tu Revenais) / Paul Mauriat and His Orchestra 1968

 邦題は「たとえ君が戻っても」。これはフランス語のタイトルに忠実。英題の方がバイアスかかっております。古い曲ですが、今年この曲に出会って、冒頭のストリングスの響きにワタシはドーンと撃たれてしまったのです。自分の中にあるイージーリスニングと云うかポップスオーケストラと云うかジェットストリームと云うかそこに一気にスポットライトが当たった感覚。スキスキスー。小野瀬雅生オーケストラやりたい。

 

・Santa Rosa / Gino Vanelli 1981

 心の底からウマイと云う特集でかけそびれた曲。領域展開ジノ・ヴァネリ。これももう40年前になるのね。ああ時間と云うものは。それにしてもいつ聴いてもウマイ。何度聴いてもスゴイ。レコードだとB面の1曲目なのだけれど、初めて聴いた時、レコードをひっくり返して、針を落として、サンタ・ローザ。あああの時の衝撃を忘れない。

最高峰。魂の奥の方から湧き上がる高揚感。うぉーっ(←興奮している)。

 

・I’m Not In Love / 10cc 1975

 有名な曲ですからあちこちでかかっているのはショウガナイと思うのですがやはり近所のスーパーマーケットで買い物をしている時に突然この曲がかかったりするともう絶大なナルシズム領域展開自閉円頓裹になってしまうので本当にやめて欲しいと思うのです。一瞬にしてワタシの心はどこか別のところに飛ばされてしまうのです。病気と云うか性癖と云うかもうどうしようもないのです。本当にスキ。心からスキな曲。ありがとうございます。

 

・Same Old Tears on the New Background / Art Garfunkel 1975

 1975年、小野瀬雅生12歳か13歳の辺りに洋楽にどっぷりハマって、やはりその時期の曲は自分にとって特別中の特別で、この曲はたまたまラジオでかかっていたのをエアチェックしてカセットに録ってあって、特にシングルカットされた曲でもないのに自分の中で大ヒットを記録してしまい、繰り返し聴いては寂しげで弱々で甘々な世界観、多分真冬のニューヨークの寒々しい夕暮れ時の公園とか広場とかをぶらぶら歩いているような気持ちになって(ニューヨーク情報は警部マクロードや刑事コジャックで過剰にインプット済み)鶴見の住宅街の道をぶらぶら歩いていたのでありました。ああニューヨークに帰りたい。

 

・Someone Saved My Life Tonight / Elton John 1975

 ワタシのオールタイムベストワンソング。邦題は「僕を救ったプリマドンナ」ですが救ってくれたのはプリマドンナではなくてシュガーベアーですよとしつこく云い続けております。でも邦題が「僕を救ったシュガーベア」だったら僕はこの曲にこれ程までにハマることはなかったかも知れない。プリマドンナ。当時12歳か13歳。プリマドンナと云う語感にも取り憑かれてしまったのかも知れません。その頃はまだこの歌のエピソード(結構複雑)も知らないし知る由もなかった。でも僕には曲の後半に満を持して登場するソリーナ(楽器ね)の響きと中学生でも何とか聞き取れたユーアーバタフライバタフライズアーフリートゥーフライフライアウェイハイアウェイバイバイだけでどっぱまるのには充分でありました。以上今年思い残すことは(ほぼ)ありません。でもやっぱりあれもやりたかったしこれもやりたかった、うー。欲張りでいかんですね。

 

・Sphere of Innocence / Allan Holdsworth 1992

 2021年のエンディング曲です。来年も引き続きこの曲がエンディングになります。

 

 

お楽しみ戴けましたでしょうか。

新年はお正月を挟みますので1週遅れで1月23日が出番です。

よろしくお願いします!