湘南ビーチFM『Hits Around The Clock』2021/11/21

2021年11月選曲「僕と旅と音楽と」

お聞きくださった皆様、ありがとうございました!

 

・Balla Balla / The Rainbows 1967

 何度も繰り返し申し上げますが、ワタシが人生で最初に覚えた洋楽曲。当時4歳か5歳。こんなに良い曲は世の中に数少ないと思います。演奏とか雑だけど勢いだけはスゴくある。意味ない曲だけど聴く度に感動する。そう云う曲にワタシはなりたい。なんのこっちゃ。ザ・レインボウズはドイツのバンドです。

 

・Allo Georgina(ギリシャにいるジョルジナへ)/ Michel Polnareff 1971

 ミッシェル・ポルナレフダイスキデス。スキスキスーな曲がいっぱいあります。「忘れじのグローリア」なんて沢田研二さんも布施明さんもカバーしておられる。でもこの曲はカバーされていないなぁ。シングルカットされたけどB面の「ロミオとジュリエットのように」の方が有名かも知れないなぁ。まあいいか。

 

・The World Became The World / Premiata Forneria Marconi 1974

 これですよこれこれ、この曲です。小樽の中華食堂『龍鳳』でピンクフロイド焼きそば(この記事下部の写真を参照のこと)を食べている時にワタシの脳内で流れ続けていた曲です。それもやはりティンパニーの連打からメロトロン鳴りまくりのリフレイン部分(Em - D - A - Em)です。ああメロトロン欲しい病再発。欲しい欲しい欲しい。こちらPFMはイタリアのバンドであります。

 

・Acredite ou não / Lenine e Suzano 1993

 ワタシが1990年代に最も聴いたであろうブラジルのレニーニ&スザーノのアルバム「魚の目 Olho de Peixe」の記念すべき1曲目。ロックやファンクから影響を受けつつも、肥大化した当時の音楽の全体的風潮から離れて最小限のユニットで最大効率のグルーヴを発している。イッパツでトリコジカケになり現在に至る。いつかこんな風にガラガラと鳴るガットギターが欲しい。ここでも欲しい欲しい病。

 

・Haiti / Caetano Veloso e Gilberto Gil 1993

 発売当時結構話題になった「トロピカリア2」のこれまた1曲目。歌詞のどこかで人間人間と云っているのが気になって、後に調べたら「ningéim = nobody = 誰でもない」と云うことで自分の曲の歌詞にそれを使ったなんてことも御座います。どうでも良いことかも知れませんが愛知のリコール騒動のことを思った時にこの曲が脳内に流れました。愛知のことを考えてくれ愛知のことを祈ってくれ愛知はここだ愛知はここじゃない。世界のあちこちは良くなるどころか病状は悪化しているよね。そして今年8月の地震でハイチは物凄く深刻な状況に陥っている。祈って欲しい。そして何か手助けが出来る余裕があったら少しでも支援して欲しいと願います。

 

・Sundance / Sun Electric 1993

 お日様は見えるのに空を黒い雲が覆ってきて雷鳴轟く夏の午後。もうすぐ雨も降ってくる。僕は何かをしているか何もしていないかのどちらかで、取りあえず雷がもっと近付いて来るのを待っていようと思う。僕が口ずさんだ不格好なメロディーが雲間から差し込む天使の梯子のような光の筋に絡みついて天に昇って行くのを僕と僕の犬が眺めている静謐な時間。その時間は永遠にも等しく、果てしなく無意味だ。どうした自分、何を書いている。

 

・Deep Forest / Deep Forest 1992

 ギターではなかなか作り得ないコードの響きの世界。シンセサイザーであるのに深く精神世界にまで届く奥行きと広がり。こうしてナチュラルなものと人工合成的なものとが出会う交差時間に色々な意味が生まれては即座に消えて行く。そんな「世界の中心で愛を叫んだけもの」的に世界に引き込まれていた1990年代。おれはみんなを愛してる、おまえたちみんなを。ああちょっとおかしいな自分。

 

・Many Rivers to Cross / Jimmy Criff 1969

 イントロのオルガンでノックアウトです。メーと歌い出した瞬間に降参です。この1960年代終わりから70年代初頭にかけての妙なエネルギーを、最近のワタシはやたらめったらにキャッチするのです。未完成なものが熟して、完成と思われていたものが青臭い。未完成なままあちこちにエネルギーを放出しまくる。それが今もそのままでダダ漏れしているのを感じているのです。高尚でくだらなく、上品で下品で、意味があるようでないようで。ああ今日の自分は曲解説をしておらんな。すみません。

 

・Feelings / Morris Albert 1975

 まあフィーリングです。そう云うことです。

 

・Sphere of Innocence / Allan Holdsworth 1992

 2021年のエンディング曲です。

 

 

お楽しみ戴けましたでしょうか。

次回は12月19日日曜日の予定です。

新年はお正月を挟みますので1週遅れで1月23日が出番です。

よろしくお願いします!