ヒューマントラストシネマ渋谷にて映画『ザ・ルーム』を観て参りました。
駄作なんです、世間的に申せば。
でもスゴイ映画です。
57歳のワタシの人生を1時間40分程度でぽふっと変えてしまった映画です。
2003年に公開されましたが日本では2020年に初上映となりました。
「伝説のカルトムービー」と云う触れ込みです。
特にストーリーはありません、いや、あるんですけどそれを紹介したところでこの映画への興味をそそるとは思えません。
一応<自主規制R18+相当>となっております。
ワタシが感じたことをランダムに箇条書きします。

・サンフランシスコに行きたくなった
・サンフランシスコの風景は素晴らしい
・サンフランシスコにいつ行こうかな
・演技はまあまあ
・思っていたよりちゃんとしている
・何度も出て来るベッドシーンが全くそそらない
・いや、これを好きな人もいるだろう
・段々と好きになっている自分を発見する
・でもベッドシーンを「がんばれ」と応援するような気持ちになるのは不思議
・役割が主要な登場人物ほど魅力がない
・いや、魅力ではないが確かに目を離せない何かはある
・何だか判らないけれどトミー・ウィゾーは群を抜いて特殊
・ラストシーンはアメリカなら拍手と爆笑なんだろうけど日本では沈黙と困惑なんだな残念なことに
・主役とは一体何なのだろうと熟考せざるを得ない
・謎の人物が次々に登場するので頭の中が谷啓さんの「あんた誰?」でいっぱいになる
・でも実際の人生もこんなもんかと思う
・謎の登場人物は実際に前触れもなく現れる
・皆大根役者で棒読みの人生を生きている
・一瞬「今良いこと云ったんじゃない? 的確なアドバイスじゃない?」と思える台詞も何の役にも立たずに即座に虚空に消えて行く
・実際の人生もそんなもんだと思う
・響かない人には何も響かない
・劇中音楽はチープではないけれどだからこそ余計に映像とマッチしていないことに心乱されるのはワタシが音楽屋だからか
・でも実際の人生もきっとそうなんだよ
・意味のないキャッチボール(フットボールのボール)のシーンも段々とリアリティを帯びてくるのはどういうことだ
・それは世界にあまり意味がないと云うことと同義だ
・ある意味リサ役のジュリエット・ダニエルのための映画とも云える
いや、やっぱりトミー・ウィゾーだ
トミー・ウィゾーこそが全てだ
・そしてジュリエット・ダニエルの〇っぱいだ

すみません全く判らないですよね。
ワタシの人生の何が変わったかと申せば、これからワタシは映画の基準を「ザ・ルーム」より面白かったか、観る価値があったかどうかと致します。
でも世の殆どの映画がその基準に達していないのではないか。
そのことに気が付いて唖然としながら映画館を後にしました。
ヒューマントラストシネマ渋谷で2020年3月19日(木)までやっております。
4月以降に再上映も決定とのことです。
そして大阪のシネ・リーブル梅田では2020年4月16日から23日まで上映予定です(17日と19日は上映ナシ)。
もうワタシは観てしまったのであの最初に観た時の云い知れぬ居心地の悪さを感じることは出来ないので、これから観る皆さんが羨ましくて仕方がありません。
ザ・ルーム。
愛してしまいました。
そうなのか。
自分でビックリした。
やーねぇ。