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さあ、気ちがいになりなさい
フレデリック・ブラウン著
星新一訳
ハヤカワ文庫
子供の頃から気になっていた本。
とにかくこのタイトルが気になって気になって仕方がなくて。
ハヤカワ文庫の古本を買うと巻末にこの本の宣伝がよく載っていまして。
でもこの本自体には古本で当たることがなく。
2005年に【異色作家短篇集】のシリーズが出てようやく読めました。
その表題作もモチロンですが一編目の「みどりの星へ」で狂気を存分に味わって。
その他の作品も様々な方向から味わわせてもらいました。
大体の作品が1940年代に発表されたもの。
一番新しいのでも1951年。
なので70年くらい前の作品なんですね、第二次世界大戦が終わるか終わらないかの頃。
でも古さを全く感じさせない内容。
狂気、依存、妄想、憎悪、悪魔、そしてディスコミュニケーション。
それって現在の地球ね。
人間はあまり進歩していないようです。
ここまでなのかな。
壮大なダークファンタジーなんかよりよっぽど暗澹たる気持ちになれます。
興味を持たれた方は是非。
カムアンドゴーマッド。