探しものはどうのこうのと井上陽水さんに云われましても何を探していたかは内緒なんです。
でもどこで探していたのかと申せば浅草で探していたんです。
「ウチにはないけどあそこのお店にはあるんじゃないか」
「最近はそう云うの置いてないなぁ、どこそこのお店に行ってみて」
そうやって何軒もお店を回ってみて結局見つからず。
でも皆さんとても親切でした。
また探しものがあったら浅草に来るようにします。
そんなわけで探しものをしていたらお腹が空いてしまったと云うのも良くある話で、伺いましたのは『尾張屋 本店』。
永井荷風も通っていたと云う幕末創業(なので100年超)の老舗。
今年2月に出た写真週刊誌FLASHに天丼の記事を書いた時もに取材でお伺いしました。
ワタシの天丼食べ歩きの原点にある天丼です。



天丼!
ワタシの丼バイブルであります「ベストオブ丼 IN POCKET(文春文庫 ビジュアル版・現在絶版)。
この本を入手してまず行ってみたのがこちらのお店なんです。
スタンダードな天丼ながらエビ2本の立派な天丼の写真に心奪われました。
そして実際に食べてみて天丼ってウマイなぁと心から思った1990年代後半。
ここからワタシの食べ歩き(そして体格の大型化)が始まりました。
記念すべき天丼なのです。



蓋から尻尾がはみ出ております・
蓋も大事ですし、はみ出すのも大事。
物事はおしなべてこうありたいものです。
ちゃんとあるべきところにそれがあることが難しい世の中になっちゃいました。
それでも前に進まなくちゃならない。
前に進んでいるとバカ(悪い方)にたくさん遭遇します。
辟易とします。
もうキミたちの時代じゃないぜ。
ワタシは心から世界平和を望むもので御座います。
イタダキマス。



ウマウマウー!
誰が何と云おうとこれが原点。
揺るぎなき世界の中心。
丼汁は辛すぎず甘すぎずで程好くすっきり方面。
エビがぷりっぷりでウマイ。
天ぷらの揚げ加減もご飯の炊きあがりもピッタリこうこなくっちゃ。
と云うわけでさすがのバランス感。
堪能しました。
尾張屋の天丼ブラボー。



車海老使用の上天丼もありますが、そちらはお重で提供されるのです。
やはり丼にこだわりたい。
これからも丼の方を注文します。
また必ず伺います。
美味しかったです! 御馳走様でした!

尾張屋 本店
東京都台東区浅草1-7-1
11:30〜20:30
金曜休
浅草駅の近くにある支店は水曜休