昨年末にふと参りました岡山。
『平田食事センター』閉店にあたり訪問のお世話になった大津さんのお招きです。
昼前に到着してまずは『みち』で念願のトンテキを戴きました。
ヒジョーにウマかったのです。
そして車で更に移動。
閉店して寂れてしまった平食を横目で見ながら倉敷市に参ります。
毎年恒例となっておりますCKBの倉敷芸文館公演。
その芸文館の方ではなく、水島港の方に初めて案内してもらいました。
水産方面ではなく工業方面の港ですね。
案内されましたのは『西洋乞食』と云う名前の喫茶店。
何だかスゴイ名前。
セイヨウコジキ。
何やら文学とか演劇の匂いがしますが定かではありません。
そこで更に文学っぽいものを戴きました。



クリームソーダ!
アイスクリームを薔薇の花に模してあります。
とってもステキ。
乞食じゃないけど西洋だわ。



岡山市内から車で30分以上。
この花を愛でるためだけにやって参りました。
案内してもらわなかったら一生逢えなかったであろう花。
出逢いが出逢いをどんどん呼ぶ。
感謝しています。



昼なお薄暗い店内には時計がいっぱい。



どれも時間は合っていません。



時と時の狭間。
過去からの色合い。
ソーダの鮮やかな青が不思議。
何故か心に沁みるのです。



ウマウマウー!

アイスは懐かしい甘さ。
最近のアイスでは感じられないあの濃厚さ。
ソーダはやけに酸っぱい。
合わせると甘酸っぱいのだけれど、押し出しが強い甘酸っぱさ。
不器用な感じ。
さらっとさり気なくなんてのはお呼びでない。
昭和がここに色濃く残っていた。
かつては都会のあちこちにあったであろうコントラスト。
未成熟な心と心のふれあいとすれちがい。
脆弱だけど足腰だけ強い。
都会の静脈。
色々な言葉や気持ちが浮かんでは消えてまとまりません。
ありがとう。
ありがとう。
とにかく感謝の気持ちでいっぱいになりました。



夏には外壁がツタで覆われるそうです。



またこの空間に身を置いてみたいと切に願います。
ピザ(メニュー表記はピッザ)が気になる。
スパゲティーも気になる。
(ミートスパゲティーとイタリアンスパゲッティーがある)
小さな「ッ」の在り方がどうしても気になる。
また伺います。
美味しかったです! 御馳走様でした!

西洋乞食
岡山県倉敷市水島西栄町12-27
7:30~18:00
日曜休