先日思い立って横浜駅から相鉄線に乗って天王町駅で下車。
駅の改札を出てすぐのところにある『相州そば 天王町店』へ。
以前この近くに住んでまして。
先日この辺りに来る用事がありまして。
その時にふとこの立ち食い蕎麦屋さんの天丼を思い出したのです。
天王町駅は高架の上にありまして。
改札口はその下。
昔とあまり変わらない、昔ながらのちょっと薄暗い感じの駅の改札。
今、横浜駅がリニューアルされつつあって。
駅の周囲の施設も含めて躁状態的に物凄く明るくなっていて。
はっきり云ってヒジョーに居心地が悪い感じ。
だから余計に天王町駅のこの薄暗さが愛おしく感じられます。
雨の日なんて気持ちが折れそうになるくらい薄暗いです。
でもそれでいいんだよなぁ。
改札にずっと漂う蕎麦ツユの香り。
昔の京急横浜駅の改札あたりも蕎麦ツユの香りでしたよね。
クッキーかなんかを焼く甘ったるい匂いは反対。
蕎麦ツユの香りは賛成。
何だかダラダラと戯れ言書いていてすみません。
食べたのはそばでもうどんでもなく、こちら。
 

 
天丼!
500円!
スープ付き!
私はこれを何年ぶりに食べるのだろう。
多分10年ぶり以上です。
お久しぶりです。
 

 
揚げ置きの天ぷらを丼ツユに入れて温めて、ご飯の上に載せてあります。
天ぷらはタマネギと干しエビと春菊のかき揚げと、イカ天。
その10年ぶり以上前の時も同じだったと思います。
どの丼ツユが、前はもっと黒かったように記憶しています。
味はもっともっとしょっぱかった筈。
今は少し穏やかな感じがします。
この久しぶりの天丼。
 
ウマウマウー!
 
味に感動するとかそう云うのは全然なくて。
感傷的になるとかも特になくて。
何だろう、とにかく安心したのです。
しょっぱさは抑えられているかも知れませんが、味とか味わいの基本線は全く変わらず。
お店のお母さんたちの立ち振る舞いも多分以前と全く変わらず。
あ、男性がやっていたっけか、昔は。
特に無理に思い出したいとも思いませんが。
天丼。
立ち食い蕎麦屋の天丼。
天ぷらは蕎麦ツユに長く浸して食べるのを想定しておりますでしょうから。
丼ツユで温めたくらいでは中までツユが沁み込んでおりませんで。
特にかき揚げの方のコアな部分のボソッとしたそのまんまさ加減が。
何とも愛しいと云うか。
ありがたいと云うか。
そんな気持ちになるのです。
食べ終わる直前に、最後の一口はかき揚げの方かイカ天なのかを迷ったり。
キュウリのキュウちゃん的な漬物の物凄い素っ気なさにビックリしたり。
付け合わせのスープのワカメとネギの量がたっぷりなのにシアワセを感じたり。
愛しいです。
ブラボー。
 

 
またふと思い立った時に食べに来ようと思います。
美味しかったです! 御馳走様でした!
 
相州そば 天王町店
神奈川県横浜市保土ケ谷区天王町2-45-5 天王町駅構内
平日・土曜・祝日
6:30~21:30
日曜
6:30~21:00
無休