私の敬愛するギタリスト、ジョニー・ウィンター氏が逝去されました。
スイス、チューリヒのホテルで亡くなられたそうです。
ヨーロッパの音楽祭に幾つも出演されていたとの事。
70歳。
2011年の震災直後の4月、初来日してくれました。
初日@Zepp Tokyo、4月13日を観に行きました。
90年代に来日予定の時は中止。
私、チケットの整理番号9番だったんですが。
常用の薬が国内持ち込み禁止だったからなんて話もありました。
だからもう生で観られるなんて事は日本ではないなと思っていたら観られた。
ステージにジョニーが出てきた時、このままステージを横切って帰っちゃってもイイと思いました。
日本に来てくれてありがとう。
その気持ちだけでした。
それがしっかり1時間半の熱演。
ギターの迫力は全盛期に及ばないものの、曲を追う毎に歌声がどんどん生気に満ちてくる。
ジョニー、お客さんの好反応に喜んでくれていたみたいです。
アンコールでファイアーバードが出て来て、スライド大会突入。
縦横無尽。
天翔るスライドでした。
ぶっ飛びました。
時間と空間が軋んで捻れるようなギターサウンド。
この軋みを。
私も再現したいと思いながら未だかつて叶わぬこの軋みを。
眼前ですぐ出してくれた。
ロックンロール。
ジョニーありがとう。
 

 
私の一番好きなアルバムはこれ。
Captured Live。
狂乱のライブ。
1976年発表。
リアルタイム遭遇。
高校生の頃はこのアルバムがターンテーブル上に10回に1回は載っていたはず。
レコードからそのままコピーしてました。
1曲目のマカロニ・ボニー(Bony Moronie)のイントロの衝撃。
20数小節の完全ソロ。
地球が誇るジョニーのギターが宇宙に轟く。
ある意味私の究極の目標。
このイントロです。
フェイザーがぐじょんぐじょんにかかっているんですが。
イイんだよそのフェイザーがまた。
無闇に興奮を掻き立てられるられるんだよなーフェイザー。
晩年のステージでもコーラスだけはかけてましたから。
回転系エフェクトお好きなんだなと思いました。
ロックンロールはギターがぐしゅーとかごぎゃーとか云っていてナンボですわ。
ええ。
ファイアーバードにサムピック。
私もこれで随分とやってきました。
ジョニーはもちろん、私の先生です。
これからもずっと追い続けます。
ロックンロール。
ジョニーありがとう。
 
余談ですが。
ジョニーの歌声ですが。
先頃までサザエさんで波平さんの声をされていた永井一郎さんに似ているとずっと思っているのです。
波平声。
似ていると云うか、同じ周波数特性があると云うか。
スティックスのデニス・デ・ヤングとか。
ジョン・ベルーシとか。
波平さんに通じるモノがあると思うのですが。
ないですか。
そうですか。
ロックンロール。
ジョニー、安らかに。
天国でジミとまたセッションしていてね。