CKB@市川市文化会館の会場入り前。
お昼にはこれを戴こうと決めていた食べ物が御座います。
『大黒家』のカツ丼。
小説家の永井荷風先生が晩年、そのお亡くなりになる前日まで毎日食べていたと云うカツ丼。
いつか戴いてみたいと考えていたのです。
そしてその機会がCKBのライヴだとはまた不思議な巡り合わせ。
京成八幡駅を出てすぐ。
入店し、迷わずカツ丼をオーダー致しました。
並、上とありますが、荷風先生はいつも並だったとの事で、並です。
カツ丼並!
お新香とシジミの味噌汁が付いています。
荷風先生はこれに上新香とお酒一合を併せて召し上がったそうです。
それが全部揃ったセットもあったのですが、ライヴ前にお酒はちょっと。
と云うわけで、本日はカツ丼のみ。
蓋がちゃんとされて出て参ります。
卵とじの火の通り具合はミディアムウェルダンくらい。
優しい味わい。
甘すぎたりしょっぱすぎたりしません。
ぴたっと、この味。
ウマウマウー!
荷風先生が最後まで偏愛されたカツ丼。
味わいは優しいけれど、やはりカツ丼、パワフルであります。
このカツ丼を召し上がりながら、毎日何をお考えになっていたのか。
荷風先生の著作を今まであまり読んでおりませんで。
でもこれも何かの縁ですから。
これから先生の著作をちょっと集中して読んでみる事にします。
あと特筆すべきはグリーンピースの数!
スゴくいっぱい入っているんです。
もうこれは彩りとか飾りのレベルではありません。
上部に見えているだけでなく、卵とじの中にも潜んでいます。
カツ丼全体の味わいに影響を及ぼしているグリーンピース。
食べているとご飯が豆ご飯に思えてくるくらい。
どこにでもありそうで、実はここだけにしかない特別なカツ丼。
その辺りの特別さを荷風先生も愛されたのでしょうか。
またその秘密を紐解きに伺います。
ステキな大女将さんにもまたお目にかかりたい。
美味しかったです! 御馳走様でした!
大黒家(荷風先生は大黒屋と書かれていましたが、家が正しいです)
千葉県市川市八幡3-26-5
11:00~21:00
第1木曜休