宮藤官九郎監督の新作映画『中学生円山』の試写会に行って参りました。
これはスゴイ映画です。
まず中学生の円山くんの目標はアレを自分でアレする事ですから。
そこを美化していない。
粉も衣もつけずにそのまんま映画になっている。
女の人にはわからないかも知れないけど。
これは、そうです。
妄想が妄想を呼んで妄想だらけの日々をおくる。
脈略も整合性もナイ、自分勝手な妄想。
その自分の妄想に自分がビックリしたりする。
これも、そうです。
あまりストーリーには触れません。
どうぞご覧になってビックリして下さい。
そして居心地の悪い気持ちになって下さい。
欲望。
理想。
価値観。
コミュニケーション。
ディスコミュニケーション。
そのどちらでもないモノ。
コミカルで軽妙ながら、辛辣で悪意に満ちている。
笑っちゃうほどに意地悪。
中学生なんて身体の内側で化け物が常に暴れているようなもんですからね。
大変なんですよ、中学生は。
そしてこの映画は遠藤賢司さんの映画でもある。
エンケンさんです。
最高です。
この映像が後生に残されただけでも最高です。
平凡以下のマイナスから突如プラスに噴出。
エンケンさんに興味のある方は、必見です。
そして主演の草薙剛さん。
馬鹿馬鹿しくも崇高な「生」を体現しておられる。
とても美しく思えた。
中学生円山。
観るべきだと思います。
あと向井秀徳さんの音楽も最高です。
ここでは書けないような色々な事をもっともっと考えました。
もう一度。
中学生円山。
観て下さい。
5月18日全国公開