一昨日の大阪キャットミュージックカレッジ専門学校での特別講義終了後。
京都に移動して友人夫妻と合流。
美味しいモノ食べましょうと云う事で『まえはら』に伺いました。
掘り炬燵のカウンター席に座って生ビールで乾杯。
いきなり写真がないんですが、その生ビールが強烈にウマかった!
普通のキリン一番搾りなんだそうですが、全然違うの。
グラスの中の泡が、とてもゆっくり動いているの。
いきなりビックリしましたの。
前菜は左からカニとカニ味噌、ナマコの酢の物、鰻の燻製にアボカドとチーズを添えたもの。
ナマコが素晴らしくウマかった!
ナマコをウマイと思ったのは人生で3度目。
悠久の海の営みがこの味わいと香りの中に凝縮されている。
どこか奥底にある海の記憶からの呼び声が聞こえる。
今でもふと思い出せる味。
すごーい。
いきなりどれもこれもウマイ。
クラクラしちゃいます。
すっぽんの肝、心臓、卵。
生です。
肝の味の豊かさ奥深さ高貴さ鮮烈さ。
形容詞がいくらあっても足りない。
命の甘さを永遠の回廊で歌う儚い旋律。
地球。
水。
組み合わせ。
恐れ入りました。
きずし。
締めサバです。
このサバの素晴らしさ。
テクノビートのような精緻な四角さ。
角度の絶妙さ。
サステインは絶対にここまでと云うこれまた絶妙な長さ。
仕事の完璧さ。
出逢えたシアワセ。
ゆっくりと噛み締めて味わいました。
すっぽん小鍋。
もう何もしゃべりたくない。
表現したくない。
ただゆっくりとこの滋味に浸る。
やわらかく、しみこむ。
からだのすみずみにまで、やさしさがやってくる。
ちいさなやいたおもちが、おいしかったです。
鰻の皮の唐揚げサラダ。
軽快にパリパリっと。
こりゃウマイー!
夢から覚める感じ。
おはようございます!
揚げ出し豆腐。
牡蠣やアスパラが乗っておりますの。
とろみのついた餡がたまりませんの。
この頃にはワインを通過して焼酎をストレートで嘗めておりました。
鰻の肝の山椒炊き。
ああこれがまた。
濃い味付けがしっかり沁み込んでいて、たまらんのです。
そして。
そしてそして。
うなぎが。
きました。
人生で最良最高のうなぎでした。
やわらかく、やさしい。
永劫の丘の上から悠久の大河に向かって吹く風に同期する旋律。
閉じた輪の中にある無限大の広がり。
いつまでもここにいて、いつまでも夢見ていたい。
ここにも仕事の完璧さ。
幸せを作る手。
出逢えて本当に良かったです。
デザートの事は殆ど覚えておりませんの。
それくらい、ノックアウトされました。
まだそこに私がいて、まだ食らい続けているかのような感覚。
いつかまた、その私を迎えに行きたいと思います。
堪能致しました。
美味しかったです! 御馳走様でした!
まえはら
京都府京都市中京区両替町通ニ条上ル北小路町108-1
11:30~13:30L.O.
18:00~21:00L.O.
水曜休