小野瀬雅生オフィシャルブログ「世界の涯で天丼を食らうの逆襲」by Ameba

 

Moving Waves

Focus

VICP-61531

 

今私のiPhoneに入っている洋楽はこれとVan HelenとAllan Holdsworthだけ。

1曲目の「Hocus Pocus(悪魔の呪文)」で中学時代の小野瀬少年はノックアウト。

これは折に触れて申し上げ続けております。

さらに来日記念フィルムコンサート(当時ありましたよね)に友人と二人で潜入。

場所は多分ニッポン放送だったと思います。

記念にFocusのネーム入りペンダントをもらいました。

(当時、ホントに色々やってたんですね)

それを翌日学校にしていったら案の定先生に見つかり大問題に。

ロックとか洋楽とか不良の証拠みたいなもんでしたからね。

それで先生に「ロックとか聴くのは不良だ」みたいな事を云われ。

云われると天の邪鬼な私としては「じゃあ不良になってやる」と考え。

親に長期にわたる懇願と交渉の結果、ギターを買ってもらうに至り。

現在に至る、ってなわけです。

その至るの根っこのあたりに、このFocusがあるのであります。

それにしても愕然としたのがヤン・アッカーマンのギタープレイ。

ギターを実際に手にしてみたら、こんなの全然弾けるわけがない。

メロディーだけならと追っていくと、口ずさめるメロディーなのに弾けない。

愕然。

何年かギターを弾き続け、再度トライするも歯が立たず。

「悪魔の呪文」のコードアナライズが出来たのはもう30歳も半ばを過ぎてから。

ソロに関しては最近やっと見当が付いた程度。

数年前、ヤン・アッカーマン来日の際、インタビューをすると云う栄誉に与りました。

私が夢見た、あの人が目前にいる。

こんなステキな事はないです。

まあ、話し出すと止まらなくなる偏屈なオランダのオヤジでしたけどね。

ギタープレイは、スピードもアイディアも全く衰えておらずビックリ。

またお逢いしたいな。

ヤン・アッカーマンはスピードやアウトの奔放さだけではないです。

奏でるメロディーのトーンの美しさ。

世界の涯の音。

真のロマンティック。

これだけ美しいトーンを出せるギタリストは、古今東西、数名しかいないと思います。

私が目指すのも、そこ。

「悪魔の呪文」ノックアウトから38年位経ちました。

でもまだスタートしたばかり。

がんばります。

いつにも増しての乱文失礼。