今日も講師の仕事をしていると。。。浮動小数点の問題があったので、それと関わりのある「N進法」のそれぞれの意味を簡単にまとめてみました
(一進法)
日本や中国では五画の漢字である正を書いて数を数える方法があるが、これも5つごとのグループでまとめる一進法である。
(二進法)
二進命数法とは、2 を底とする命数法である。真の二進命数法では、2n に対応する数詞があり、数はそれらの和で表される。自然言語では、このような命数法はパプアニューギニアのメルパ語(Melpa)でのみ知られている。
(五進法)
片手の指の数に由来する。自然言語で五進命数法の数詞を持つものは少ない。完全な五進法はオーストラリアのグマチ語(Gumatj)でのみ見出されている。
(六進法)
六進法はまれに単位系で使われることがある。尺貫法では、1間は6尺である。自然言語では唯一、ニューギニア島近くのフレデリク・ヘンドリク島のンドム語(Ndom) が六進法の数詞を持つと報告されている。
(八進法)
指自体ではなく指の股を数え方が示唆されている。自然言語では、メキシコの北パメ語(Northern Pame)やアメリカ・カリフォルニア州のユキ語(Yuki)などが八進法を用いている。
(十進法)
人間の 10 本の指に由来する。現在、世界の言語の数詞は十進命数法が圧倒的であり、北京官話、英語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語、日本語、ドイツ語など、話者数の多い言語のほとんどで使われている。
(十二進法)
片手の人さし指から小指の計12個の節を親指で示す数え方が示唆されている。自然言語で十二進命数法の数詞を持つものは少ない。ナイジェリアのジャンジ語やネパールのチェパン語(Chepang)など。
(十五進法)
自然言語では、パプアニューギニアのフリ語(Huli) が十五進法の数詞を持つ。
(十六進法)単位系の十六進法では、数は十進法を用いて表記し、16 に至ると単位を繰り上げる方法を採る。ヤード・ポンド法では、質量の単位に十六進法が用いられる。
(二十進法)手と足の指の数に由来する。中央アメリカのツォツィル語 (Tzotzil)、アジアではアイヌ語など、その元になったのはマヤ文明であり、マヤ暦では20日をウィナル、1年をトゥンといい、1年を20日×18周で概算した。年の単位も二十進法に則し、20年をカトゥン、400年 (= 202年) をバクトゥンと呼んだ。
(二十四進法)
1日は 24 時間である。また金の含有率を示すカラットは24分率である。自然言語では、パプアニューギニアのウンブ・ウング語(Umbu-Ungu)が二十四進法の数詞を持つ。
(六十進法)
天文学の分野でシュメール及びバビロニアの六十進法が使われた事から、現在の時間や角度の単位に使われている。ニューギニア島のエカリ語(Ekari)でも六十進法の数詞が使われている。
ところで最近14万4千人という数字をよく耳にします
これを二進法に変換すると、100011001010000000人 八進法だと、431200人。
では、シュメールと関係のある六十進法としての144000人を
逆に現在よく使われている十進法に変換すると。。。 トンでもない桁数&規模になりそうだっ