昨日、久しぶりの歩き遍路を再開いたしました。
前回のお遍路は真夏だったので、家に着いた頃は熱中症にかかってしまい、しばらく歩き遍路を中止しておりました。
今回は真冬だったせいか、前回より長距離にも関わらず、非常に足軽に楽々とお遍路をすることができました。
前回は10番切幡寺を参拝後、熱中症のためヘトヘトになり、寺近くでタクシーに乗りJR阿波川島駅経由にて汽車で帰宅したため、今回はまず、その切幡寺前まで行くのが第一目標!
前日、いろいろとネットで調べて乗り合わせを確認。でも結構、自動車以外で切幡寺まで行くのって難しい。徳島市内から一番良いアクセス方法は、バスでJR徳島駅まで、そしてJR学駅まで普通列車で行き、学駅前より市場バスに乗り市場で下車、後は切幡寺前まで徒歩30分で到着。
ただ今回は、市場バスのホームページが無かったため、正確な時刻表の把握が出来なかったため、ちょっと乗り合せに失敗。列車で(神戸から帰省中のオバ様とズ~ッと徳島駅から鴨島駅まで、お遍路談議)JR川島駅まで行き、そこからJR学駅まで徒歩。(時刻表を把握していれば、列車で学駅下車)その途中、歩いてる背後から、『まってよ。御接待させて!」と自転車に乗ったオバ様より200円とポケットティッシュをいただきました。
学駅前に着くとすでに、市場バスが停車していました。運転手らしきオッサンに「切幡寺近くまでいきますか?」と訪ねると『市場で降りたら一番近いでよ』と教えもらい、発車するまでの30分間、車内でボーと待っておりました。バス車内は僕一人。途中、バス停のない家の前でオバさん一人が乗ってきただけ。市場で下車、その時、『おーぃ、おーぃ、何か落としたでよ~』とトラックのオッサンが呼びかけてくれました。大事な大事な数珠を落としていました。『ありがとう~』と一言いって切幡寺まで、約徒歩30分程で到着。切幡寺は前回すでに参拝しているので、寺前を11時半頃ソソクサと出発。
途中、道端の地図ボックスで『昔からの歩き遍路地図 空海の道』を頂き、それを参考に歩いてみることにしました。「八幡うどん」で昼食を食べ、少し歩いた先にある、6人の大工が一夜で建てたという『堂が池大師堂』に立ち寄り、そこでお経を2回読み上げ少し休憩。
吉野川の河島で一番大きな島『善入寺島』を横断。一面の田んぼや畑だけの見晴らしの良い景気を楽しみながら歩いていると、キメキメのアスリート風年配の男女3人組が次々に追い越していきました。
川島橋を渡る時、あまりにも吉野川の美しさに携帯のカメラでパチ!どんなにこの川に癒され、影響を受けているのか、改めて考えさせられました。昔、お遍路さんは無料で渡船できという『粟島渡船』があったらしいですが、今はこの橋を渡らないと藤井寺へは行けません。
橋を渡たり堤防をしばらく東へ行くと、夏は冷たく冬は暖かい不思議な水が湧き出るという『江川湧水源』に到着。しかし思ったほど暖かくなかったので、場所が違うのかな?寄り道から再び遍路道を進み、藤井寺に15時過ぎに到着。
大晦日前の冬の時期にしては、10人程のお遍路さんが出入りしていました。参拝を慎ましやかに終え、奥へと続く『12番焼山寺』への遍路道を確認。次回はここが遍路の出発点となる。
JR鴨島駅までの道のり、『あんた、荷物は?』とオジ様から声を掛けられ、「徳島市内から来ている者なので日帰りで今日は帰ります」と一言いってバイバイしました。また途中、草を食べているヤギを横切り、あぜ道をさらに進む。その後、鴨島の繁華街に入ったものの人通りも少なく閑散としていた。約20年前に鴨島のアーケード街を通った時の賑やかな面影はまったくありませんでした。寂しい思いです。
でも、お腹が少し減ったので鴨島駅のキオスクで、サンドウッチを買いました。『いらっしゃいませ!最近めっきり暗くなるの早いね。今日はどこか泊まるん?おきおつけて!』とオバ様の明るい声に少し励まされる。
結局、朝7時半頃に自宅を出発し、帰宅したのは18時頃でした。次回は徳島の歩き遍路道では最も苦しい『へんろころがし』の山道。ではでは。