へろへろ出張 | ののちゃんブログ

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四国は徳島で暮らしている、ののちゃんの日記です。

  つい先日の歩き遍路からまだ体調が回復していない今日、朝7時から大阪に向け出張。10時から炎天下での空撮作業。昼過ぎに終わる予定だったが、気温が異常に高かったせいで、機材の調子がイマイチ。
結局、17時に撮影終了。なんだか、先日の遍路を思い出します。補助のK君は、僕以上にバテバテ。僕はなぜか補助役の補助を。
今日こそ僕は、ダウンすると思っていましたが、先日の歩き遍路を思い出せば、結構楽な気持ちで作業できました。

歩き遍路の続き。。。
目指すは、8番札所『熊谷寺』。途中、あまりにも気分が悪くなってきたので、「あ~ここまでかぁ。」と諦めかけた時、遍路さん?の長椅子が。とにかく転がり込んだ。

赤ちゃん達
スズメの赤ちゃん達

  地面を見ると、何か汚い。「最近のお遍路さんも、マナー悪いよな~」と思ったら、ピヨピヨ♪と天井にツバメの赤ちゃん達。そうか、お前達なんだね。このゴミの主は。
一生懸命、親鳥が赤ちゃんにエサを持ってくる姿に、感動。もし、この親が交通事故にあったら、誰がエサを与えてやれるのだろう?
たまに車を運転中、ツバメがギリギリ前を横切る場面にハラハラする時があります。
ツバメの親も、赤ちゃんの為に必死にエサを探しているんだ。この季節はもう少し、速度を落として車を運転しなきゃね!とフト思った。

  少し元気を頂いた出会いを後にして、熊谷寺へ。『お遍路シール』を見失った時、助けになるのが、通りがかりの人。しかし、この炎天下、誰も歩いていない。迷いながらも進んでいると、バイクに乗ったおじさんに手を振って、道案内をしていただいた。
やっと到着した、8番札所『熊谷寺』。夫婦遍路の姿?が割りと目立った中、へろへろの僕は一通りのお作法を終え、高速道路を走っていると、よく目に付く『熊谷寺の山門』をこの日はくぐることができた喜びを噛み締めながら、次の『法輪寺』へ。

  途中、逆に歩き遍路されている方とすれ違い、お互い軽く会釈。僕もだけど、言葉を掛ける元気はもうまったくない状態でした。そうこうしていると9番札所『法輪寺』に到着。寺前の売店も閉店の準備中。境内もだんだんと人影も減ってきて、何か寂しい感じ。ロウソク台にはまだ火の付いているロウソクが数本残っていた。余計に寂しい。「まだ、10番札所が残っているのに、大丈夫かな?」と少し次の『切幡寺』に向けて弱気。

  まだ巡礼して間もない僕ですが、この9番から10番札所の道のりは大変厳しい歩き遍路でした。両足の裏にできたマメ、風邪っぽい体調、暑さによる不調など、何度も自動販売機でお茶を買い、路肩で座り込むパターンが増加しました。
もう夕方、切幡寺まで300m。もう少しだ!と重い足を引きづりながら角を曲がると、坂道。そして坂道。そして階段。そして心臓破りの階段階段階段。。。「お寺の屋根が山の中腹からニョキっと顔をだしている。ココまでオイデ!と言わんばかりに。

  いつしか、階段の途中の椅子で寝てしまいました。若い男子2人の声で目を覚ますと、彼らは軽々と会話をしながら本堂まで登って行ったので、僕も体を起こし、やっとこさ、本堂にたどり着く。「やっとやっと」それ以外、何も声に出せないくらい疲れきっていました。

切幡寺の高度
(10番札所、切幡寺境内より)

  境内の見晴らしの良い場所に行くと、「こんな高い場所まで歩いたんだ!」(上の写真)少しビックリ。これから、この眺望の先にある『阿波川島駅』まで歩くのか~と思うと、泣きたい気持ちで一杯になりました。
結局、身体はボロボロ、足はガクガクだったので、門前のタクシー看板に電話をした。「JR川島駅までお願いしますぅ。」と。帰りは川島駅から汽車で徳島駅へ、そして、妻に車で迎えにきてもらって帰宅。家で体温を測ると40度を越えていました。これこそ、熱中症だ!

次回は涼しくなってから、10月以降に、10番札所『切幡寺』門前から11番『藤井寺』を予定。もう真夏の遍路はコリゴリ!?

それでは、そろそろ眠くなってきました。ではでは。