昨日に引き続き、6番札所から10番札所のお話。遍路休息所を後に、6番札所『安楽寺』へ。頭にタオルを巻き、サングラスをしても、やはり『暑い』、『蒸せる』、『眩しい』。もうこうなれば、太陽は『敵』、『悪魔』、『邪魔者』。
恐らく、すれ違う人たちは、うだる暑さにしかめっ面の顔にサングラスの僕を見て20m手前で家に戻る?様な気配を感じるのは幻なのだろうか?
何とか、6番札所『安楽寺』に到着。歩き遍路の姿は僕だけで、バスの団体さんとマイカーの親子連れが目立った。早速お作法を済ませ、境内に張られたテントから、「お接待してま~す。どうぞ~」と声がしたので、遠慮なく行くと、ジュースを一缶頂いた。納札を渡すと、「あんた機動隊の方かい」との質問?もう、疲れるのでシンプルに「いいえ、ただの社会人です。」とお応えし、次の7番札所に向け歩きだしました。
7番札所の『十楽寺』に行く途中、首に掛けていた『那賀川源流の記念タオル』が無い、無い。少し引き返したが、無い。もう体力的にこれ以上戻ることは無理。ゴミ放棄も大変申し訳ないが、2年前にあるイベントで頂いたタオル。少し悲しくなったが、この秋、またこのイベントがある!ってことをフト思いだすと、少し足が軽くなった。
そうこうしていると、涼しい風が。チョッと寂れた敷地に、昔は威風堂々だったにちがいない神殿を発見。(下の写真2)ロマンを感じる一時だった。
しばらく歩くと7番札所『十楽寺』に到着。もう昼時。お腹が減ったというより、冷房の効いた涼しい場所に入りたい!それだけの理由で寺の前にある『うどん屋』にまずは、直行。
入ると先ほどのお寺で見かけた親子ずれが、既に食事中でした。僕は、一番涼しいクーラーの吹出し口に近い所に座り、グッタリ。たらいうどんを食べ、少し休息を取りました。
十楽寺にて一通りお作法を済ませ、次の8番札所『熊谷寺』へ。もうこの時点で、かなり、体力的、精神的にも苦しくなってきた頃でした。
一時、毎日のように、すぐ先にある『御所の郷』という温泉施設にかよっていたので、すでにもう気持ちは、巡礼を諦めて、水風呂に浸かり、大広間でごろ寝したいっ!と何度も心に過ぎったが、あえてその施設を避けるように、遍路道をより南ルートに決定。さてさて、この続きはまた次回に。
明日は、仕事。しかも出張。その上、炎天下の下での撮影。昨日今日とゆっくりできたので、精神力でこれを乗り越えるだけです。ではでは。