手塚治虫「きりひと讃歌」スンゲエひさびさに再読。

台湾での(マカオあたりかと思ってた)フリークスたちの見せ物のくだりが「下賤の夢」の参考になるかと思って読んだが、これは手塚治虫の最高傑作ではなかろうか。

またしても差別の話になるけど、あるものを見て美しいと思い、またあるものを見て気持ち悪いと思う、それが差別の始まりである。いたずらに差別反対を唱えてる人はそのことをちゃんと自覚してるのかな。差別が悪なのではない、差別とセットになったイジメや迫害が悪なのだ。


で、芝居の準備のために赤インクがほしくなり地元を1時間ほど歩き回ったが、なんと文房具屋が一件もない!さらに駅前の西友が半年も前に閉店してる!仕方ないからダイソーでマーカー買って代用した(>_<)


15日月曜から今日までに6本の映画を観た(^_^)


ルチオ・フルチ監督「真昼の用心棒」録画。

二つの西部劇キーワードを足したようなタイトルだなあ。あんまり面白くないんだけど、主役のフランコ・ネロがサディストの若者(実は弟という設定)にムチで痛めつけられるシーンは妙に興奮した。だからといって俺はサディストではない。


ジム・シェリダン監督「イン・アメリカ 三つの小さな願いごと」DVD。

半ば監督の自伝的映画。小さい末子を失って間もなく、アイルランドからアメリカに移民してきた家族の話。不治の病を抱えた黒人との交流があったりして、よい映画でした(^_^)


フランコ・ゼフィレッリ監督「エンドレス・ラブ」録画。

ゼフィレッリ監督によるロミジュリの変奏曲みたいな映画だけど、ブルック・シールズの相手役がなんか虫が好かない男で、誰にも感情移入できなかった。ライオネル・リッチーによる主題歌は「スティル」とどう違うんだというカンジで好きになれない。なお、言われなきゃわからないようなところにトム・クルーズが出てます。映画デビュー作(^_^)


トッド・ブラウニング監督「フリークス」Amazonプライム。

これも芝居の参考にするためひさびさに再見。実際に見せ物に出ていたフリークス(畸形者)たちがワンサと出演。ブラウニング監督はこれ一作で、映画界からホサレてしまったとか。


城定秀夫監督「花と沼」録画。

キモい上司が気になってストーカーまでしてしまうOLが主人公の成人映画。思うに、性格は不一致でも、性の嗜好が同じなら、そのカップルはわりと幸せになれるのではないか。変態同士とか(^_^)


ハワード・ホークス監督「果てしなき蒼空」DVD。

インディアン部落に毛皮を売りに行くため船で川を下るという異色の西部劇だが、面白い。見始めて少ししてから、昔見たことを思い出した(^_^)


Eテレで録画した、立川談志43歳の時の「居残り佐平次」を見た。この噺に関しては志ん朝の方が面白いかなあ。なお、サゲは「ごま塩でございます」ではなかった(^_^)