おのまさしあたあワンマンロードショー「十二人の怒れる男」(以下「十二人」)が、4月29日30日二日間3ステージの幕を閉じました。
ご覧くださった皆様、ホントにありがとうございました(^_^)

今回の企画を思いついたのは、昨年の6月4日である。なぜ日にちまで覚えているかと言うと、その日、生まれて初めて府中競馬場の貴賓室で競馬を見て、見ながらなぜか思いついたのだ。
昨年5月、それまで19年所属したショーGEKIをやめることに決めたものの、さてやめて何をしようかと思った。
音楽で言えば、バンドをやめたらソロ活動だろうと思い、「一人芝居をやっていこうか」とは思ったが、問題は題材である。もともと俺がやりたいのはエンタテインメントなのだから、冒険小説の名作を一人芝居にしてやろうかとも思ったのだが、果たしてそれで集客が見込めるかといえば大いにギモンだ。あれこれ考えていたが、あの日あの貴賓室で競馬を見ていたら、ふと「『十二人』はどうだろう」と思いついたのだ。久々に、何かが降りてきた気がした。

シドニー・ルメット監督の「十二人」を初めて見たのはたしか大学生の時である。TVの水曜ロードショーか金曜ロードショーかだったと思う。真夏の暑苦しい陪審員室で繰り広げられる論理と感情のぶつかり合いのドラマに魅せられ、いっぺんで好きになった。その後まもなく、今はなきパルコPART3で上演された石坂浩二演出の舞台を見て(再演も見て)フリードキン版とミハルコフ版の映画も見て、知人が出演する舞台も4、5本見た。自分でも、いつかはやりたいと思ってはいたが、自分以外の11人の役者を揃えるタイヘンさなどを思い、現実的に上演を行うことは考えられなかった。それだけに、今回の企画を思いついた時は興奮した。
今回は自分で演出はしたくない、役者に専念したい、だがこんなバカな芝居の演出を誰に頼めるか?と思い、まず挙がったのは大西一郎さんだった。
思いついて数日後の横浜演劇サロンでお願いしたら、大西さんは「わはは」と大笑いして、その場で引き受けてくれた。企画は動き出したのだ(^_^)

【後編に続く】