中島貞夫監督 地域文化功労者表彰を祝う会 | 人間の大野裕之

人間の大野裕之

映画『ミュジコフィリア』『葬式の名人』『太秦ライムライト』脚本・プロデューサー
『チャップリンとヒトラー メディアとイメージの世界大戦』岩波書店 サントリー学芸賞受賞
日本チャップリン協会会長/劇団とっても便利

先日、京都東急ホテルで中島貞夫監督の文部科学大臣地域文化功労者表彰お祝いの会に参席させていただきました。
言うまでもなく京都映画界の、日本映画界の、東映の宝である中島貞夫監督。
『太秦ライムライト』に多大な協力をたまわり、ご出演までしてくださいましたので、『太秦ライムライト』のチームを代表して私が参席させていただいた次第です。
東映京都撮影所、松竹撮影所、京都国際映画祭、吉本興業など京都の映画関係者にマスコミ、文化庁、京都府・京都市など行政の文化担当者が一同に集って、お祝い。東映京都の妹尾所長、松竹の井汲さん、片岡さんはじめ吉本興業の皆さんなど普段からお世話になっている方々や、栗塚旭さん、三島ゆり子さん、元大映の名カメラマン宮島正弘さん、大森一樹監督、殺陣師の上野隆三さん(一緒に写真を撮った時、「上野先生、なんか僕に文句言いたそうな表情で写ってますよ」と言うと、「それは、お前と俺の関係性が出てるんや」笑)、清家三彦さん・・・映画のぬくもりで充溢していました。
映画監督としてだけではなく、教育者としても多くの人材を育てた中島貞夫さんを、みんなが心から慕って集っているのが感じられて、いろんな方々のスピーチの時には涙がこぼれそうになりました。
僕もとてもお世話になっていますが、中島さんからいただいた言葉を一つだけ紹介します。
『太秦ライムライト』のクランクイン直前に、企画の初期にご一緒して大変お世話になった野上龍雄さん(『柳生一族の陰謀』などの大脚本家)がお亡くなりになりました。その報せを中島さんにお電話すると、長年の盟友の死にがっくりと「そうか…」と一言。「野上先生に完成した作品を見てほしかったです」と僕が言うと、中島監督は「大野ちゃん、頑張ろうな」とおっしゃいました。普通だったら「頑張れよ」だと思います。そうではなくて、孫ぐらいの年齢の僕がお願いして監修していただいている作品に、「頑張ろうな」と、あくまで私たちと一緒に同じ目線で同じ情熱で取り組んでくださっている。それだけで胸がいっぱいになりました。
僕も80歳を越した時に、誰か若い世代の人から助けを求められたら、「頑張れよ」じゃなくて「頑張ろうな」と言える人になりたい。
中島監督、おめでとうございます!ますますのご活躍をお祈り申し上げます。

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