1月の大阪・松竹座は坂東玉三郎さんの舞踊公演。舞踊が4つ続きますが、四季をテーマにした演目で親しみやすく、また最初の口上も裏話あり笑いありで面白くて、初心者も楽しめます。
もちろん、玉三郎さんと中村壱太郎さんの踊りは本当に素晴らしいもので、とくに壱太郎さんの「鷺娘」と玉三郎さんの「傾城」には圧倒されました。学生時代よりも、今の方が舞踊の美しさ・楽しさ・難しさが身にしみる感じがします。
先斗町の亜弥さんとご一緒させていただきましたので、「秋の色種」の三味線の難しさのお話など、「個人ガイド」していただき得難い機会になりました。
「鷺娘」は、戦前にアンナ・アブロワの「瀕死の白鳥」に影響されて、ラストの振り付けが改訂された経緯もあります。いわゆる「伝統文化」は国際的な交流の賜物なんですね。
終演後は、笛の田中傳十郎さんともいろいろお話しておうかがいすることができて、大変勉強になりました。