新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
「旧年中は**でした」とまとめて振り返ることが、まだできないぐらいたくさんのことを経験し、たくさんのことを得て、たくさんご迷惑をかけて、たくさんお世話になりました。すべてが今年につながっています。物の考え方もずいぶんと変わった一年でした(毎年そうなんですが)。さらなる成果を出して皆様に恩返しできますよう精進するのみです。
今年は、
春先に、長年取り組んできました新著の出版。
7月に、世界初の舞台化となる『ライムライト』(石丸幹二主演)の脚本を担当。(この企画も構想10年)
ただいま2作目となる映画脚本執筆中。
もろもろ発表できる状態になりましたらここに書きますね。
その前に、「初仕事」としては、現在発売中の「東京グラフィティ」のチャップリン特集ページにコメントを寄せています。ページには、今度『ライムライト』でご一緒する石丸幹二さんにもご参加いただき、多井一晃、川嶋杏奈もそれぞれの視点からコメントを掲載。チャップリン協会会員で、世界的コレクターの大久保俊一さんや中垣恒太郎さんにも寄稿いただき、充実したページになっています。
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2014年の『太秦ライムライト』は構想7年。一度頓挫してから再開まで2年。
今年の春先に出す新著は、企画が立ち上がってから5年。資料収集と解析に時間がかかりました。
舞台版『ライムライト』は、企画が立ち上がってから今年で10年。
いずれも「今月中にはなんとかなる」「半年後には形になる」と思いながら全力を尽くしてきた結果、気がつくとこれだけ時間がかかっています。
大変ですねえ、とか、お疲れ様とか言われますが、夢中になっているものには大変も疲れるも何もありません。
ただ、いよいよ40歳になって、30代で取り組んできたことがだんだん実現していくのを見ていると、今度は40代の生き方が50歳になって成果がでるのだろうなあと思い始めました。
そういえば、新著の執筆には10代の時にやってたドイツ語が少しは役に立ったのですが、もっと真面目にやっていればと反省。生き方って漠然とした精神論ではなくて、具体的な鍛錬や仕事ですよね。さる大俳優さんが40代半ばで声楽をはじめられて、「大野さん、今度ミュージカルだしてくださいよ」と。その姿勢・鍛錬だからこそ、その地位を築いておられるのだとあらためて思いました。私も一つ一つ積み上げていきます。
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大晦日は、いつもの通り、錦市場で、祝い大根・金時人参・白みそ・丸餅のお雑煮の準備をして、祝い鯛を買って準備をしました。
八坂神社の「をけら火」を頂きます。火縄にうつして、家まで持ち帰り、お雑煮の種火にするとその年一年健康に過ごせると言われています。
ところが、今年はハプニングがありまして、私がいただいた「をけら火」が帰宅途中に消えてしまったのです。湿気ていたのかなあ、にしても途中で消えるって嫌やなあ、と思って別の店に行って再度火縄を買い求めようとすると、近くにいた女性が「お兄さん、それウチが売った火縄やわ。ごめんな。代えますわ」。縁起悪そうで嫌やなあと思っていたのが一変。寒中に火縄を売る女性の親切さに感謝した年の瀬となりました。神様から頂いた「をけら火」は人の優しさの灯火でもあるのですね。
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日々、謙虚にポジティブに、心を込めて作品づくりに取り組みます。
新しく勉強しないとこえられない山ばかりで、本当にありがたいことです。
どうかご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
なにより今年一年が、皆様にとって素晴らしい年となりますように。
とりわけ、今年は戦後70年の節目の年。
戦後80年、戦後90年、戦後100年・・・を迎えられますように。