お久しぶりです。
今日は普通のブログです。

●書かれた顔
1990年に製作されたダニエル・シュミット監督の映画。リバイバル版が一部映画館にて上演中です。
3/18に観てきました。

---概要---
「ラ・パロマ」など退廃的な映像美で知られるスイスの映画監督ダニエル・シュミットが日本で撮影を敢行し、歌舞伎役者・坂東玉三郎に迫った作品。

「鷺娘」「大蛇」「積恋雪関扉」などの舞台映像や、芸者に扮した玉三郎を2人の男が奪い合うフィクションパート「黄昏芸者情話」を通して、玉三郎の濃厚な美の世界を映し出す。さらに俳優・杉村春子や日本舞踊家・武原はんの談話、現代舞踏家・大野一雄の荘厳な舞踏を挿入。歌舞伎の女形という特異な存在を通し、ジェンダー、生と死、フィクションとドキュメンタリーの境界線上に、虚構としての日本の伝統的女性像を浮かび上がらせていく。
-------映画.comより------

残念なことに玉三郎さん以外の人をよく知らない私が観たので、映画の素晴らしさとかはいまいち理解出来なかったです・・。
若い方も含めてお客さんが結構いたので、
分かる人が観ればきっと素晴らしい映画なのかなと思います。。

あまりこういう作品を観たことないので
まとまりも無いけれど、
印象に残ったことを書いてみます。

・舞台映像
もっと観たいって部分で切り替わるので、
見せ方をよく分かってらっしゃるなと思いました← 

・舞踏家 大野一雄さん
初めて知った方です。
第一印象が怖かったし、
女性?男性?なんてことが初めは気になったんですが・・
段々どっちでも良くなって、
何故だか目が離せなくて・・
美しいと思ってしまったんですよね。。

・玉三郎さんの語り
私服で普通に話してるシーンは、
個人的には不思議な気持ちでした。
(舞台上の玉三郎さんしか知らないのと、
舞台では理想の女性として役で観てるから、
男性だって思わされると不思議な気持ち)
勿論男性だということは知ってるんですけどね。

・黄昏芸者情話
芸者(玉三郎さん)を2人の男性が取り合う話。
2人とも手玉に取る玉三郎さんはやっぱり素敵←。仕草とか表情とかの可愛らしさと色艶と、放っておけなくて夢中になる気持ちはよく分かります←。
ただ、振りだと思いますけど、
キスシーンがあるのは嫌だなって思いました←

玉三郎さんをアイドル視してる訳じゃないし、
相手の俳優さんが気に食わない訳でもないのに、なんでって暫く混乱しました←
もともとキスシーンとか苦手なんですが、
自分は好きな芸能人が結婚しても、
素直に喜べるタイプのファンだと思っていたので・・・。
すごく嫌だと思ってしまった自分にショックを受けました←

やっと気持ちの整理ができて考えたんですが、
インタビューの中で玉三郎さんが
「作品としての女の美しさ」って言ってたように、役を通して理想・幻想を私も彼女に押し付けてたなと。その理想に肉欲を伴う生々しさは要らないと思ってるから、自分は酷く嫌だと思ったのかなと思います。
小説の濡れ場は軽いものなら大丈夫なんですが、対人相手だとダメなんですよね..。
阿古屋好きだけど..
身籠ってるから背景にはあるんでしょうけど、演目で連想する要素が無くて、
ただ強い美しさと深い愛情をもつ女性像を観てるものね..。
自分は見たいものの一面しか見てないなってちょっと考えさせられました・・。