おのころ心平です。
朝の記事でも
疲れについて触れましたが、
「疲れ」にかかわる
重要な臓器と言えば、
腎臓です。
とくに東洋医学における
「腎」は、
西洋医学における
腎臓の働きで説明される
排尿や体内に取り込まれた
不要物の濾過以外に、
・成長、
・発育、
・生殖をつかさどる
「先天の本」を担っています。
なので、
成長や骨格形成、
生殖、排泄機能にまつわる症状は
「腎」の不調からくる場合が多い
とされています。
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そして、
なかなか取れない
疲労感も、腎の虚弱から
生じているケースが多いです。
腎の不調は、
排泄異常のほか、
・白髪、
・脱毛、
・歯が抜ける、
・骨粗鬆症、
・難聴、
・耳鳴り、
・めまい、
・視力障害(老眼)、
・白内障
にも表れてきます。
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以下の相生、相剋の関係を見てみましょう。
「腎」を助けるのは「肺」、
「腎」の過剰をそぎ落とすのは「脾」です。
「肺」と「腎」と「脾」の
トライアングルに注目しましょう。
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人体は7歳を過ぎると、
天の気(呼吸から)と、
地の気(食べ物から)で
上手に「気」を練ることが
できるようになります。
「天の気」は「肺」の使い方(呼吸の仕方)、
「地の気」は「脾」の使い方(食べ方、唾液の分泌)
が決め手となります。
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天の気と地の気を
上手に混ぜ合わせて、
「人の気」をつくります。
これが天地人の思想ですが、
その舞台は「腎」なのです。
天上の空気と地上の食べ物を
しっかり味わうことが、
結果、その人の「人気」をつくるのです。
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逆に言えば、
浅い呼吸や未消化な食べ方など
代謝に不完全燃焼が残っていると
腎臓からの疲労感が増すのです。
感受性が豊かすぎる人は、
よく呼吸や消化に影響が出ます。
HSP、エンパスと呼ばれる人の
疲れやすさはここに要因がありそうです。
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