おのころ心平です。
ギリシャ時代の医聖、
ヒポクラテスの言葉に、
「人間は、自然から
遠ざかるほど病気に近づく」
というものがあります。
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「問題解決力」と
「自然」との関係について
こんな話を聞いたことがあります。
ある有名な
大企業の役員さんで
その人は、
社内で起こった問題で
誰もが試行錯誤し、
どうにもならなくなった時、
最後に、その人のところへ
持っていけばどんな問題も、
ほぼ解決策を出してくれる、
という人です。
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どうして
その人には解決策が
頭に浮かぶのかというと、
この人は子供のころ、
ほとんど学校に行かず、
野山や川、海、草原といった
大自然の中で遊んでいた
のだそうです。
さすがに中学も半分すぎ、
勉強しないと進学先も就職先もない、
となった時、猛勉強しだしたら、
あっという間に成績を上げ、
有名高校に入学し、
そして、そのまま京都大学に
入ったのだそうです。
どっぷりと自然にひたって暮らした
小、中学校時代。
その時に身につけた、
自然に対する「問題解決能力」が、
試験問題という問題にも、
生かされたのだそうです。
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そして会社に入って起こる
トラブルという問題も、
この人にとっては、
つねになんとかなるもので、
大自然という環境に比べれば
対処できないものはない、
と述べているのです。
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ほほーーう。
僕は、ものすごく
腑に落ちて感動しました。
寒暖が激しい
濃縮な山の空気も
色鮮やかに移り変わる
葉や木の色彩も、
鳥のさえずりや滝、風、
動物の足音などを含んだ音も、
人工的な現代都市生活などより
はるかに微細に五感を刺激し、
しなやかで、鋭くて、
本質的な感覚を
磨き上げてくれるのだと。
鮮やかに
ドラスティックに移り変わりゆく
環境に対する適応力というものを、
自然は、大いに喚起するのだ、と…。
なるほど、
「人間は、自然から
遠ざかるほど病気に近づく」
とは、そういうことか・・・。
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