おのころ心平です。
幼児発達期の
共感力の発育は、
①
まず、自己を投影して
相手も同じことを
感じているであろうとする共感
(しかしこれは、いわば自己中心的な共感)
それを経て、
その後は、
②
自分の境遇とは異なる
相手の世界観を推し量り、
想像する領域に達する
というプロセスを経るのだそうです。
ニューヨーク大学の
マーチン・ホフマン博士らの研究です。
これって、人間が人間らしく社会文化を
つくってきた特有の能力だと思います。
***
なおかつ脳科学研究においては、
「共感回路」は、
私たちの脳の根幹部分である
「視床下部」に
根差していると言います。
これは、
怒りや恐れ、
不安や悲しみといった
基本的情動と同様、
「共感」も、私たちの生命維持に
深く関与した情動反応であること
を意味しています。
***
その共感回路、
これが作動するには、
6~8秒の時間が
必要なのだそうです。
つまり、あまりにスピードが早い
メディア情報にならされていると、
共感能力が低下してしまうのです。
自分の境遇とは異なる
相手の世界観を推し量り、
想像する力が落ちてしまうことで、
炎上や、差別的発言が起こりやすくなる
ということですね。
***
しかし、それ以上に
僕が懸念しているのは、
脳幹で発動する
共感回路の不活性が、
自律神経、ホルモンバランスにも
悪影響を与えてしまう可能性もある
ということです……。
***
傾聴され、気持ちをしっかり
受け止めてもらうだけで、
人はなんだか癒やされますね。
しかしこれは同時に
聴く側にとっても、
共感能力が作動し、
それは、視床下部を鍛えることに
つながるのです。
共感し、同調し、
相手の気持ちを理解し、
思いやり能力を引き上げていくこと。
アイビーマッピングは、
じっくりと人の話を聴くことで、
マッピングをとっている側にも
脳へのよい傾聴空間を生んでいく力が
あるのです。
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