おのころ心平です。
質問をしたり
質問を受けたりするとき、
そこにはすでに、
質問を発する人の「意図」が
表れていることがあります。
質問の言葉の中に、
それが表れているのです。
たとえば、
「私の父親が、がんで…」
という質問の場合、
もちろんそれは、
「改善する
なにかよい手立てはないか?」
という質問なのですが、同時に、
「私と父親との関係を
どのようにすればよいのか?
どこまでアプローチしてよいか?」
という本人にも無意識な内容を伴っています。
病気になってしまった父親との距離感に
戸惑っているということが
質問の中に表れているのです。
***
僕のオフィスの本棚には、
という本があります。
ページ数456ページ、価格も4,200円と、
専門家以外に誰が買うんだろう?
という本ですが、
・・・ははは、
僕が買ってしまいました。
この本は、
国際サイコオンコロジー学会承認の
がん患者への心理療法テキストブックです。
サイコオンコロジー
とは、日本語では精神腫瘍学と訳され、
がん医療における心の医学、
心の緩和ケアを専門とする学問です。
心理学、
精神医学、
腫瘍学、
免疫学、
内分泌学、
社会学、
倫理学、
哲学など、
多くの学問領域から
多種多様な科学的手法を駆使して
がんの人間学的側面を明らかにしていこうというもの。
***
あなたのご両親、大事な友人が
もしも、がんを宣告されてしまったとき、
あなたはどんなふうに接するでしょう。
その治療についての
大事な決断をあなた自身が
迫られることもあるかもしれません。
そんなとき、
どんなココロ構えで
決断すればよいのか、
今後の生活を、
そばで過ごすにはどんな工夫があるのか?
個人だけでなく、
家族の力がものを言うがん治療。
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