おはようございます。
おのころ心平です。
閾値・・・。
いきち、と読みます。
…生き血ではありませぬ。
あまり聞きなれない単語ですから、
少し辞書をひいてみましょう。
【閾値】 いきち
1.生体の感覚に興奮を生じさせるために必要な刺激の最小値。しきいち。
2.ある刺激の出現・消失、または二つの同種刺激間の
違いが感じられるか感じられないかの境目。また、その境目の刺激の強さ。
うー、よけいにわかりませんね。
まーとにかく、
「これ以上食べたら、おなかこわすなー」
「これ以上冷やしたら、風邪ひいちゃうなー」
「これ以上圧力かけたら、骨折するなー」
という感覚。
これは、誰しも持っているものですね。
***
現在、CTやMRIでは(部位にもよりますが)、
0.8mm~1cm大のがん病巣を
見つけることができるのだそうです。
でも、1cm大のがん病巣になっている時には、
すでに数億個のがん細胞の塊になっています。
1個のがん細胞ができたくらいじゃ、
がんとは診断されないんですね。
…というより、そのレベルでは診断で見つけられない。
がん細胞が分裂し、ある程度の塊になって、
しかもそれが医療的に「見つかった」ときに、
はじめて「がん」という病名が生じるのです。
1個のがん細胞というのは、
ほんとうにちいさな存在で、
肉眼では見ることができません。
重さはというと
約1ナノグラム(ng)ほどです。
(ナノグラムは、1グラムの
十億分の一の重さを表す単位)。
***
たとえば、1個のがん細胞が
約100日の一定のスピードで、
細胞分裂を繰り返したと仮定しましょう。
がん細胞が2個に分裂し、
2個が4個、4個が8個、8個が 16個・・・
と増えていきますが、
そうすると、約30回分裂したところで、
だいたい10億個のがん病巣になります。
がん細胞1つが1ナノグラムなので、
計算上では、10億個のがん細胞は
1グラムのがんの塊になる
ということになります。
この計算は、がんの分裂の周期を
100日計算にしていますから、
…はぁ、はぁ。
ちょっと頭使い過ぎて
息切れしてきました。
最初のがん細胞1つから、
1グラムのがんに成長するには
約3,000日かかることになります。
3,000日というと、
8年2ヶ月です。
1グラムがん細胞に、
8年以上かー、
まあ、ところがしかし、
僕らの体内で、がん細胞が
1個だけ発生するとは限りませんね。
***
実際、私たちのカラダには、
1日に、3,000~5,000個もの
「異形成細胞」が生じていると
言われているのです。
ストレスや、発がん性物質、
紫外線に電磁波…、
がん細胞の発生は
避けられない環境で私たちの生活は
成り立っているわけですから、
実際、まったくがん細胞が
発生しない人なんていないわけなんですね。
理論上は、
みんな確実にがんは発生し、
それから少なくとも8年以内に、
みんな、がん検診でひっかかる
ということになるのです!
ぐわわー。
…と、脅したいわけでは、
決してありません。
僕らのカラダは、
そんなにヤワじゃない!
☞続きは、また、お昼と夜に。
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がんへの思考免疫をつけておく!
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