おのころ心平です。
ずいぶん前のことですが、
イスラエルの動物園のサルが、
突然、2本足で
スタスタと歩き始めた
このサルは
「ナターシャ」という名前で、
ある日突然、
原因不明の高熱に伏せり、
生死をさまよいました。
同じく高熱を出していた
他の二頭は
亡くなってしまいましたが、
ナターシャだけは奇跡的に
生還して命をとりとめました。
そして、
そのあと突如、
後ろ足だけを使って、
背筋をのばし、
人間のようにスタスタと
歩き始めたのです。
それはそれは
きれいな「二足歩行」を
獲得したのでした。
***
僕はこれを聞いて
びっくりしたと同時に、
なるほどなー、
という感想を持ちました。
私たち人類の祖先も、
何らかの疫病と
ともに二足歩行を
獲得したのかも知れない…。
考えてみれば、
人類史上、病気は一度も
なくなったことがありません。
病気そのものが、
私たちのカラダに新たな経験、
そして新しい環境への適応力を
もたらしてきた。
そんな見方をすると、
永年、人類が
さまざまな疫病に見舞われ、
医学をこれだけ進歩させてきても
病気がけっしてなくならない理由が
わかるような気がします。
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現代生活を営む私たちは、
往々にして病気を「失敗」と
とらえがちですが、
僕らが、日常で普通に
お世話になっている
「歩く」という行為ですら、
遠い祖先が苦労して
獲得してきた能力
なのかもしれません。
二足歩行が人類に
もたらしてくれたもの…。
手の自由、
工夫する力、
脳の発達、
人間独特の思考能力、
そして、言葉…。
人間にとって大切な働きは、
あなたの足元から。
今日もあなたの足にありがとう。
***
歩き方を整えることは、人間性を整えること。
↓
古今東西の賢者、思想家が
「歩く」ということに見出したもの、
また、伝統の治療家、ボディワーカーが
提唱した歩き方健康法を紹介しながら、
歩くということを哲学していきます。
歩くことを深く考察し、
ふだんの歩き方を工夫することで、
あなたはカラダを整え、
人生の歩み方そのものを
工夫する力を持てるでしょう。
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